「通訳の仕事を探しているけど、どうやって探せばいいの?」
「未経験者でも、できる通訳の仕事ってあるの?」
「今は特に専門分野や知識がないけど、どうすれば身につくの?」
こんな悩みを抱えていませんか?
しかし、安心してください。
この記事では、現役WEBライターである私が「通訳初心者が仕事を探す方法」についてくまなくリサーチし、初心者でもわかりやすいように解説しています。
- 通訳の仕事を始める上での心構え
- 未経験者が始められる仕事
- 通訳としてステップアップできる仕事の探し方
通訳の仕事を探している初心者はぜひ参考にしてください。
結論|通訳初心者は条件にこだわり過ぎず幅広く仕事を探そう!
通訳の仕事は経験と実績が全てと言っても過言ではないでしょう。
フリーランスの通訳者として活躍できる方は通訳者としてトップクラスの技能を持つ方のみです。
そのためには十分な実務経験を積む必要があります。
初心者は自分のなりたい通訳者像やスキルに合わせて、まずは通訳の仕事を始めてみませんか。
通訳の仕事を始める上での心構え
それでは、通訳の仕事を始める上での心構えをみていきましょう。
専門職として通訳の仕事を続けていくために求められる資質ですので、ぜひ身につけてくださいね。
キャリアプランを考える
通訳といっても求められるのは語学力だけではありません。
語学力に加え、社会一般の常識、その国の文化、考え方に精通しているのはもちろんですが、他にも専門知識や様々なスキルが必要です。
自分が将来、どんな通訳を目指すのかによって経験したい業務や必要な専門知識が異なります。
会議通訳などのビジネス分野、放送通訳、コミュニティ通訳、司法通訳など様々な通訳があります。
幅広く情報収集し、通訳者としてすでに活躍されている方に話を聞くなどして、段階的に必要な経験、専門知識を身に着け、なりたい通訳者を実現していきましょう。
事前準備を入念に行う
通訳の仕事を始める前に事前のリサーチは必須です。
プロの通訳者はクライアントがどんな方なのか、その場で予想される話題についての言葉、知識などを調べ、入念な下準備を欠かしません。
通訳者とクライアントが、お相手の方との商談や会議前に事前に段取りなど打ち合わせする場合もあります。
通訳の仕事は準備8割、当日の仕事2割といわれます。
これは仕事を探す上でも同じですね。
仕事に応募する際の面接などでも、相手がどんな通訳者を求めているのか考え、必要となる知識は事前に調べて、準備しましょう。
専門知識など常に学び続ける
自動音声通訳システムの導入や語学に堪能な人が増えたため、通訳の仕事が減るのではないかといわれていました。
しかしながら、専門性が高い分野について通訳の需要は依然として高く、より幅広い高度な専門性を持つ通訳者が、求められています。
会議や商談では専門用語を介した会話となりますから、通訳者も専門知識がないと素早く正確に通訳できません。
必要とされる専門分野は次の通り、多岐にわたっています。
通訳として必要とされる専門分野
ビジネス、IT、法律、知的財産、環境、医療、製造、エネルギー他
今は特に専門分野がなくても自分の興味や関心、今後需要が見込める分野を見極め、習得しましょう。
また、通訳者は言語や専門用語を通訳するだけでなく、クライアントの最大の目的である会議や商談などを成功させるために、人と人をつなぐ役割も求められます。
そのため、語学だけでなく、日本やその国の習慣、文化、トレンドを把握するのはもちろん、人とコミュニケーションをとる能力も必要とされます。
焦らず幅広く仕事を探す
通訳の仕事は高いスキルと経験が求められるため、応募したくてもなかなか応募できる仕事がない、採用人数も一名または若干名が多く、仕事が見つからないと悩む方もいるかもしれません。
従来、通訳者になる方の多くは元々語学に堪能で、なおかつ通訳学校などを卒業して、民間の通訳会社に登録するまたは会社員で社内通訳者として実務経験を積むのが一般的でした。
今では、上記以外にも様々なルートで通訳になっている方や、今までなかったような分野での仕事も増えています。
様々なキャリアやバックグラウンドを持った方が多く活躍しています。
特に初心者のうちは幅広く仕事を探して、自分にできる仕事を見つけましょう。
仕事を探す|短期・有期雇用スタッフ編
こんな方におすすめ
- 大学や通訳学校に通っている、本業があるなどで仕事ができる時間や期間が限られている方
- 通訳の仕事を少し経験してみたい方
- 社会人経験が少ない方
このような方でも気軽に始められる仕事からご紹介します!
ボランティア
働く時間や期間が短く、イベントなど単発の仕事もあります。
その多くは報酬がありませんが、普段交流できないような方と交流できる、自分の能力を生かして社会貢献できると人気です。
- 国際交流団体
〇〇国際交流協会などの名称で各都道府県、政令指定都市にあり。
在日外国人の方との地域文化交流イベントの通訳、在日外国人向けの行政サービス(手続き)の通訳を多く募集。
在日外国人が多い言語(中国語、ベトナム語などのアジア言語)、希少言語(訪日外国人等のうち使用される数が少ない言語)ができる方は大歓迎。
- 大規模なスポーツ大会イベント、文化イベント
訪日外国人が増えるようなときにホームページなどで募集。
イベントや大会のホームページは要チェック!
普段、味わえない経験ができると人気ですぐ募集が締め切られる場合もあり。
よさそうなイベントはすぐ申し込みましょう。
民間会社の派遣・登録スタッフ
民間の会社で派遣スタッフまたは登録スタッフとして働く場合です。
一般の派遣会社と通訳専門会社両方で募集しており、アルバイト、派遣、契約社員などがあります。
派遣、登録スタッフになるためには、事前にその会社のスキルテストや面談に合格してから登録となります。
複数の会社に登録する方や副業として始める方もいますよ。
各種政府機関、各種団体の求人
常時募集されているわけではありませんが、比較的、募集頻度が高いところを調べました。
ホームページなどに掲載されますので、気になるところはまめにチェック!
職種名が臨時職員などであっても、業務内容をみると通訳や通訳業務が含まれる求人もあります。
- 在日公館・・・日本にある外国大使館など。日本人も現地雇用スタッフとして働いています。
- 在外公館・・・外国にある日本大使館など。現地で生活したい方におすすめ。
- 技能実習生受け入れ(監理)団体
- 在日米軍・・・勤務先は在日米軍施設。雇用主は日本政府。応募条件は募集要項を確認。
- 税関
- 空港保安警備会社・・・国際空港での空港保安業務(手荷物検査など)での通訳。
- 大学や日本語学校など留学生が多い教育機関
仕事を探す|常勤スタッフ編
こんな方におすすめ
通訳の仕事を本格的に始めたい方
通訳として実績を積みたい方
通訳のプロとしての一歩を踏み出したい、着実にキャリアアップしたい方におすすめの仕事をご紹介します!
民間会社の派遣・登録スタッフ
非正規雇用と同様に一般の派遣会社と通訳専門会社の両方で募集があります。
登録するには、非正規雇用スタッフと同様にスキルテストや面接を受け、登録します。
スキルによって単価や請け負う仕事内容が異なります。
また、会社によって強みとする業務や専門領域、言語が違いますので、自分に合った会社に登録しましょう。
最近では、対面での通訳だけでなく、オンライン会議に対応できる、遠隔通訳システムを用いた通訳を提供する会社もあります。
求められるスキルが高く、会社によっては研修もあります。
通訳者同士で一緒に仕事をする機会も多く、情報交換等ができる仕事仲間を作れますよ。
大学、通訳学校で募集される求人
語学を専攻している大学の卒業生や通訳学校の卒業生向けに募集される求人です。
通訳学校によっては在学中からその人のスキルに合った仕事を紹介する場合もありますので、学校の就職担当窓口に問い合わせてみましょう!
各種政府機関、各種団体の求人
非正規雇用のスタッフだけでなく、常勤スタッフを募集している機関、団体もあります。
求人検索まとめサイトにヒットする場合もあり。
社員として働く(社内通訳者)
正社員として勤務し、社内で通訳者として様々な業務に従事します。
外資系企業、海外に拠点がある会社、外国の方が多く働く会社での求人が多いようです。
業務を通じてその業界の専門知識も自然に身に付きます。
探し方は、一般の転職求人サイトや外資系企業の求人に特化した転職サイトがおすすめ!
まとめ:フリーランスの通訳者への第一歩を踏み出そう
- 通訳の実務経験を積みましょう
- 必要なスキル、専門知識、経験を身につけましょう。
フリーランスの通訳を目指す通訳初心者の方向けに仕事の探し方をみてきました。
必要なスキル・専門知識を習得しながら、実績を積むと、あなたを見込んで仕事が舞い込んでくるようになるかもしれません。
そうなれば、フリーランスの通訳者の道が開かれていきますよ!
通訳の仕事をできるところから始めて着実にキャリアアップしていきましょう!