「スーパー」「ウルトラ」は、どちらも「他より優れている事象」の意味ですが、以下のような違いがあります。
- スーパー:飛び抜けて優れている事象
- ウルトラ:別次元の強さ、凄さの事象
このページでは「スーパー」「ウルトラ」の違いについて、詳しい意味と具体的な使い方とともにわかりやすく解説しています。
「スーパー」と「ウルトラ」の違い
まず、「スーパー」「ウルトラ」の辞書での意味を確認しておきましょう。
【スーパー】
過度・超過
引用:weblio国語辞典【ウルトラ】
極度・急進的
引用:weblio国語辞典
なんとなく違いはわかりますが、辞書の内容だけでは中々使い分けをするのは難しいですよね。
以下で、より詳しい意味や例文を見ながらそれぞれの違いを確認していきましょう。
「スーパーとは?」
他よりも優れている、何かと比較して上の状況を意味しています。
日常でも大きい建物や大きな出来事を、「スーパー...」と例える事例が多いですよね。
では、全世代で愛されるポケモンの「ピカチュウ」と「モンスターボール」で例をみてみましょう。
モンスターボールはポケモンを捕まえる為の道具ですよ!
- モンスターボール:ピカチュウ捕獲率は1倍
- スーパーボール:ピカチュウ捕獲率は1.5倍
同じモンスターを捕獲する際の数値ですが、捕獲のしやすさが分かります。
通常のモンスターボールよりも、スーパーボールの方が明らかに優れていますよね。
「スーパー」という言葉は比較の際により優れていることを意味します。
「ウルトラとは?」
一方、「ウルトラ」はどうでしょうか。
極度に優れている意味と思っている人も多いと思いますが、日常で使うには難しい言葉ではないでしょうか。
こちらもポケモンの「ピカチュウ」と「モンスターボール」を例に見てみましょう。
- ウルトラボール:ピカチュウ捕獲率は0.1倍。ただし異世界における正体不明ポケモン捕獲率は5倍
凄そうな名称なのに普通のモンスターボールよりもピカチュウを捕獲しにくいのです。
不思議ですよね。
「ウルトラ」とついているので、とてつもなく凄いのではないかと多くの人が感じているはずですが、ウルトラボール10個投げて、ようやくモンスターボール1個分の捕獲率になるのです。
反面、もう一つの効果としてどの種類のモンスターボールでも捕獲しにくいとされる、別次元のモンスターに対しては5倍と破格の捕獲率になっていますよね。
ボール自体の性能においてメリットとデメリットが極端で、ポケモンの捕獲自体には使いにくいボールと感じませんか。
例からも「ウルトラ」が極度に凄く、何気ない比較などでも他より優れている様を意味する言葉として間違いではありません。
しかし全く別次元のもの、比較ができない高い事象に対して使われるという側面を合わせもつ言葉なので、日常の会話などでは使いにくいと感じる特殊な言葉なのです。
また「ウルトラ」は異質なもの、度を越えているというネガティブな使い方もされるので、必ずしも良い意味だけで使われるわけではないと覚えておきましょう。
日本でよく使われる言葉
「超」という言葉を聞いた、使った人は多いのではないでしょうか。
意味自体は「スーパー」と同じです。
言葉として「あの人はスーパー凄い」より、「あの人は超凄い」の方が日常会話として使いやすいですよね。
似ている言葉でも環境や状況で言葉の伝えやすさが変わりますので、是非使い分けて下さい。
「スーパー」と「ウルトラ」の違いまとめ
以上「スーパー」と「ウルトラ」の違いと正しい使い分けが、おわかりいただけましたでしょうか。
「ウルトラ」が規模や範囲の広さ、事象の大きさから「スーパー」より上位を示すように感じますが、必ずしも比較で上の順位である言葉ではないです。
比較する事象自体が異なる場合が多いからと覚えましょう。
最後にもう一度、使い分けのポイントをお伝えします。
- スーパー:飛び抜けて優れている事象
- ウルトラ:別次元の強さ、凄さの事象
ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方をマスターしましょう。