雨がいつもより多く降った時にラジオやニュースで見聞きして気になる「大雨」と「土砂降り」。
何か違いはあるの?と気になりますね。
実際に、「大雨」や「土砂降り」と見聞きしても明確な違いはわからず、「単に雨が強いんだろうな」といった漠然とした印象を受けた経験があります。
「大雨」「土砂降り」は、どちらも「雨が多く降る」の意味ですが、以下のような違いがありますのでご紹介します。
- 大雨:大雨注意報以上の大量に降る雨
- 土砂降り:どしゃどしゃと雨が激しく降る様子
このページでは「大雨」「土砂降り」の違いについて具体的な使い方をご紹介し、わかりやすく解説しています。
この記事を読めば、正しい意味を理解して生活に役に立つような使い方をマスターできますよ!
「大雨」と「土砂降り」の意味と例文
まず、「大雨」「土砂降り」の辞書での意味を確認しておきましょう。
【大雨】
大雨注意報基準以上の雨引用:weblio国語辞典
【土砂降り】
雨が激しく降る雨の様子引用:weblio国語辞典
なんとなく違いはわかりますが、辞書の内容だけでは中々使い分けをするのは難しいですよね。
意味は分かったと思いますが、これだかでは「大雨」と「土砂降り」の違いが何であるのか説明がつきませんよね。
以下でより詳しい意味や例文を見ながらそれぞれの違いを確認していきましょう。
「大雨」の意味と例文
「大雨」の意味は、【大雨注意報以上の雨】です。具体的には、1時間に40mm以上の雨量があります。
状況で例えると、立っている状態でバケツをひっくり返された時に浴びるような雨です。
例文を見てみましょう。
- 大雨の影響で川が氾濫する危険性がとても高い
- 大雨注意報が発令され、土砂災害に注意とのアナウンスが流れた
「大雨の影響で川が氾濫する危険性が高い」とは、急に雨量が多くなり、一気に危険水位に達しそうな状況を表しています。
「大雨注意報が発令された」のも、雨の量が多くなり一定時間続いた結果、土が緩くなって災害につながる恐れが出てきたのでアナウンスが流れた状況です。
つまり、雨量の多い状況が長く続くという意味です。
「土砂降り」の意味と例文
一方、「土砂降り」はどうでしょうか。
「土砂降り」の意味は、【どしゃどしゃと雨が激しく降る様子】です。
「大雨」と違う点は、雨量ではなく、雨の降る様子を表している状態です。
こちらも例文を見てみましょう。
- 土砂降りの時に傘をさしても、役に立たない
- 土砂降りの中、ワイパーを速くしても見づらい
「土砂降りの時に傘をさす」は、激しい雨が降り、地面からも雨が跳ね返ってきそうな様子から傘の役割はない状況です。
「土砂降りの中、ワイパーを速くかける」状況とは、激しく降る雨の中で速いワイパーが左右に揺れていて、余計に視界は不明瞭になってしまいます。
つまり、雨が激しく降る様子を表しています。
「大雨」と「土砂降り」の雨量に違いはあるの?
それでは、「大雨」と「土砂降り」には数値的な違いはあるのでしょうか。
「大雨」の雨量は1時間に40mmを超える雨をさしますね。
一方、「土砂降り」は、雨が激しくふる様子を「どしゃどしゃ」と表している状態です。
つまり、「大雨」と「土砂降り」の違いに雨量は関係ありません。
「大雨」と「土砂降り」の違いまとめ
以上「大雨」と「土砂降り」の違いと正しい使い分けが、おわかりいただけましたでしょうか。
最後にもう一度、使い分けのポイントをお伝えします。
- 大雨:大量に降る雨にことで、大雨注意報以上の雨
- 土砂降り:どしゃどしゃと雨が激しく降る様子
ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方をマスターしましょう。