などと考えてはいませんか?
鰺のたたき、鰹のたたき、ごぼうのたたき、きゅうりのたたきなど「たたき」と名前がつく料理はたくさんありますが、見た目も使う調味料も様々。
なぜみんな「たたき」というのか気になりますよね。
そこで今回は「たたき」について徹底調査しました。
この記事でわかること
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- 「たたき」の意味
- 「たたき」の使い方
この記事を読めば「たたき」に詳しくなり、食卓での楽しい会話が増えますよ。
「たたき」の意味は調理方法【鰺のたたき・鰹のたたき】
「たたき」とは日本料理の調理方法、または料理そのものを指します。
日本料理の調理法の一種、またその料理。材料を包丁や手でたたき、砕いたり、つぶしたりして調味料などの味をしみ込ませたもの。
引用元:コトバンク
鰺のたたきは、三枚におろした鰺の身を包丁でたたいて細かく切り刻み、ねぎや生姜などと混ぜる料理です。
鰺をたたいて細切れにする方法が「たたき」と言われる由来です。
鰺の身を包丁でたたいてこしらえた料理。
引用元:webiio
一方で、鰹のたたきは、柵やブロックの鰹を火で炙り、すぐに水で冷やし一口大に切って盛りつけた料理。薬味や調味料をなじませるために手でたたいたことから、「たたき」と呼ばれるようになりました。
「かつおのたたき」の“たたき”とは、その名の通り“叩く”を意味する。調理の際に、塩やタレをかけて叩いて味を馴染ませたことに由来するといわれている。
引用元:農林水産省
鰺のたたきも鰹のたたきも、材料に味をしみ込ませるために「たたく」同じ理由ですが、手法が違うため見た目が全く違っているのです。
「たたき」の2種類の使い方
「たたき」には2種類の使い方があり、それぞれに「たたく」理由と特徴があります。
- 食材を刻む「たたき」
- 食材を炙る「たたき」
鰺のたたきは、刻む「たたき」、炙る「たたき」の代表は、鰹のたたきではないでしょうか。
同じ言葉ですが、それぞれの使い方は違います。
それでは、2種類の「たたき」について詳しく解説します。
①食材を刻むたたき
手や包丁で食材をたたいて細かくする調理方法が、刻むたたきです。
鰺のたたきやユッケなど、魚や肉の料理を「たたき」と呼ぶときは、食材は未加熱であることがポイントです。味がよく混ざったり、小骨の多い魚では、たたくことで骨がくだかれ食べやすくなるメリットがあります。
また、野菜では、たたきごぼう、たたききゅうりがよく知られています。これらの野菜は、たたくことで食感がよくなり、繊維がつぶれて味がしみ込みやすくなるのです。
そのうえ、素材そのものの香りが強くなり、風味が増す効果もあります。
②食材を炙るたたき
食材を炙る「たたき」は、強火で表面に焼き色を付け中身まで火を通さない調理方法です。
鰹のたたきや牛のたたきがよく知られていますが、どちらも表面だけ加熱されていて、中は生のままですよね。
ちなみに、牛肉の塊で作るローストビーフと牛のたたきの違いは、中まで火が通っているかいないかです。中まで火が通っているのがローストビーフで、生のままが牛のたたきです。
食材を炙る「たたき」は、もともと炙る前に調味料を食材にたたいてなじませたため「たたき」と呼ばれるようになりました。
「たたき」の雑学で、食卓をさらに楽しく!
今回は鰺のたたきと鰹のたたきの「たたき」について、解説しました。
まとめ
- 「たたき」は調理方法または料理そのもの
- 「たたき」には、刻むたたきと炙るたたきの2種類ある
- たたくのは味をしみ込ませるため
- 刻む「たたき」は、包丁でたたいて細切れにする
- あぶる「たたき」の特徴は、表面は焼き色がついていて、中身は生
言葉の意味や使い方を知ると、料理そのものに興味が出て作るのも食べるのも楽しくなりますね。
「たたき」の雑学で、食事の時間を楽しく過ごしていただけたら幸いです。