ご家族の風邪が長引いているとき、
- 風邪だと思っていたけど、胸が痛くて息切れしているから肺炎なのかな?
- 咳がひどいから、病院に行ってほしいのに、行ってくれない
- 38℃以上の熱が続いて心配だな
そんな心配をしていませんか?
肺炎はどんな症状なのか、どんなリスクがあるのでしょうか。
この記事では、
ポイント
- 肺炎の症状
- 合併症
- 肺炎と風邪の症状の見分け方
上記について、詳しく解説します。
気になる症状があれば、すぐに病院を受診しましょう。
肺炎になるとどうなるの?
肺炎と風邪の症状は似ていますが、肺炎は命にかかわる病気です。
最初は風邪かな?と思ったけど、ちょっと違うときは気を付けてください。
肺炎の症状
肺炎の症状は、咳・たん・鼻水・微熱など風邪に似ているものがありますが、悪寒・息切れ・胸痛・高熱(38℃以上)などの症状も現れます。
重くなると、呼吸困難や全身の倦怠感が出て意識が混濁し、命の危険が危うくなるため早めの判断が必要です。
高齢者場合
高齢者は、上記のような症状は少なく、知らない間に進行し悪化している場合があります。
症状が出たときには、既に呼吸困難になり意識を失う場合もあり危険です。
高齢者の症状として、元気がない・食欲がない・意識がはっきりしないなどの変化が現れるため、注意して様子をみるようにしましょう。
合併症
1.血液中酸素レベルの低下
重度の肺炎になると、酸素が血液中に行かなくなり酸素レベルが低下し、命を脅かす場合もあります。
2.敗血症
肺炎の原因微生物が血流に入り、感染症に体が過敏に反応し血圧が大きく低下する敗血症。
生命を脅かす臓器障害の一つです。
3.肺膿腫・膿胸
肺脳腫は、肺の中に膿が溜まり空洞ができる病気です。
また、膿胸も膿が溜まる病気ですが、こちらは肺と胸壁の間に症状が出ます。
4.急性呼吸窮迫症候群
肺炎が悪化すると、肺機能の損傷が激しくなり人工呼吸器による呼吸補助を長期間使用が必要になります。
肺炎と風邪の症状の見分け方は?
肺炎と風邪の症状に違いがあるのか、確認しましょう。
症状の違い
肺炎 | 風邪 | |
咳 | 〇 | 〇 |
たん | 黄色や緑色 | 〇 |
鼻水 | 〇 | 〇 |
悪寒 | 〇 | X |
息切れ | 〇 | X |
胸痛 | 〇 | X |
発熱 | 38℃以上の高熱 | 38℃以下 |
発熱期間 | 1週間以上 | 数日から1週間くらい |
少しでも気になったら、病院の受診をおすすめします。
炎症部位が違う
肺炎と風邪の違いは、炎症する部位。
肺炎は肺の中にある肺胞が炎症するのに対し、風邪は上気道・下気道です。
肺胞は、酸素と二酸化炭素を交換する役割をしていますが、肺炎になると交換機能が正常に働かないため、呼吸困難や息切れを起こします。
風邪は、のどの炎症なので呼吸困難や息切れを起こしませんが、咳がひどい場合やたんが出る場合は病院を受診しましょう。
見分け方
肺炎は肺の中が炎症しているため、肺の奥から出るような咳になります。
38℃を超える熱が長く続く場合は、肺炎を疑い病院を受診しましょう。
まとめ:病院を受診しましょう
この記事では、
ポイント
- 肺炎の症状
- 合併症
- 肺炎と風邪の見分け方
について解説しました。
肺炎は、ひどくなると命にかかわります。
息切れ・胸痛・高熱が続くなど、風邪との見分けができそうですが、自己判断は危険です。
早めに病院を受診しましょう。