神社に参拝した時に受けたり、親族から安産祈願や厄除けでいただいたりと、手にする機会も多いお札。
災いを防ぐ神様の守り札であり、大切に扱わなければなりません。
しかし、気がつけば長い間放置したり数が増えたりして、どのように手放せばよいか悩みますよね。
そこでこの記事では、
このような疑問にわかりやすくお答えします。
感謝をこめて神様に失礼のない方法で返納すれば心も軽くなりますので、ぜひ参考にしてくださいね!
お札の返納は違う神社でも大丈夫!方法は?
お札の返納は、守っていただいたお礼を神様にお伝えし、お受けした神社に出向いて行う方法が一般的です。
しかし、遠方などで出向くことが難しい場合には違う神社に返納できます。
前の年のお神札やお守りは受けた神社にお納めするのがよいでしょう。受けた神社に行くことができない場合は、お近くの神社に相談、または、お気持ちを添えて受けた神社にお送りするのも一つでしょう。
引用元:神社本庁
全国の神社を包括する「神社本庁」ホームページでもこのように述べられています。
多くの神社で返納は無料、またはお賽銭で受け付けてくれますが、お焚き上げ料を頂戴するところもあります。
では返納する方法を詳しく見ていきましょう!
近所の神社に返納
違う神社でお受けしたお札でも、近所の神社に返納できます。
神社には古いお札やお守りをお納めする場所が設けられており、名称は神社によって異なります。
- 古紙札納所
- 古紙符納所
- 納札所
常設されている神社もありますが、見つからない場合は社務所に聞いてみましょう。
注意
神社にお寺でお受けしたお札は返納できません!
神社は「神道」お寺は「仏教」と宗教が異なる施設ですので、間違えて返納しないよう注意が必要です。
郵送で返納
神社によっては郵送での返納を受け付けてくれるところもあります。
何も言わずに突然送るのではなく、神社に連絡を取ってから行うようにしましょう。
お札はきれいな紙に包み、「お焚き上げ希望」と記して今まで守っていただいた感謝の言葉を添えます。
例:「1年間、何事もなく無事に過ごせました。感謝の気持ちとともにお送りいたします。ありがとうございました。」
例:「直接返納に伺いたいのですが、住まいが遠方のため郵送にて失礼いたします。おかげさまで無事出産できました。ありがとうございました。」
例:「1年間大変お世話になったお札を感謝の気持ちとともに返納いたします。少しばかりですがお焚き上げ料を同封しますのでお納めください。」
封筒の宛名は神社の名前に「御中」をつけて「お札在中・お焚き上げ希望」と記します。
なお、お焚き上げ料を入れる場合は必ず現金書留で送ります。
どんど焼きでお焚き上げ
どんど焼きとは、正月飾り・書き初め・ダルマなどの縁起物を持ち寄り、お焚き上げをする行事です。
毎年1月15日前後に行われ、正月飾りを目印に来てくださった神様を煙とともに見送り、無病息災などを願います。
お札やお守りも一緒に焼いていただけますので、一度足を運んでみるものよいですね。
お札を返納する期間は?
基本的に、お札の効力が続く期間は約1年です。
持ち主の身代わりに厄災を受けたお札は1年を目安に返納し、新しいものに交換しますが、
このように思われる方も多いのではないでしょうか。
では、お札を返納するタイミングについて詳しく見ていきましょう!
返納期間は約1年!
お札の効力が続く期間は約1年ですが、すぐに効力がなくなるわけではありません。
1年間、持ち主の身代わりに厄災を受けた結果、徐々にけがれていくとされています。
役目を終えたお札は感謝を込めて返納し、新しいお札に変えて神様のパワーを取り込みましょう!
ただし、縁結びや合格祈願・安産祈願・病気平癒など、返納期間がわからないお札もありますよね。
こちらは1年たっていなくてもそれぞれが役割を終えたと思うタイミングで返納します。
すぐに返さなければならないわけではありませんので、落ち着いたころに感謝を込めてお礼参りするとよいでしょう。
お宮参りや七五三のお札は期限がないとされていますが、取り変える際は1年ごとや節目の年に行います。
お宮参り | 3歳の七五三を迎えた年末 |
七五三 | 男の子は5歳、女の子は7歳のご祈祷を受けた翌年の年末 |
お札は自分や家族に力を与えてくれた神聖なものだからこそ、感謝をこめて最後まで丁寧に扱うことが大切です。
古いお札を返納せずに持っておいてもいいの?
効力の過ぎたお札は返納が必要ですが、大切な人からの贈り物や愛着があって手放せない方もいるのではないでしょうか。
特別に気持ちのこもったお札は返納する必要はありません。
地域や家族ごとにお祀りの仕方がありますし、そばに置き続けて気持ちの安定がはかれているのならそちらを重視しましょう。
その他お札と一緒に返納できるものは?
このような古いおみくじや正月飾りも、お札と一緒に返納できます。
その他、神棚や松飾りも可能ですが、大きなものは焼納前のみ受け付けている神社もありますので注意が必要です。
縁起物は放置せず、お役目を終えたら返納して新たに循環させましょう。
まとめ
以上、この記事では「お札の返納は違う神社でも大丈夫?期間や返納方法もチェック!」についてご紹介しました。
- お札は違う神社に返納しても大丈夫!
- 返納方法は3つ!
・近くの神社に返納する
・郵送で返納する
・どんど焼きでお焚き上げする - 返納期間は約1年!
お札には、私たちの生活を守り手助けしてくれる、神様の大切な想いがたくさんつまっています。
お世話になったからこそ感謝をこめて、正しい方法で返納しましょうね。