ディスリスペクトは、リスペクトの反対語で「相手を軽視する」時に使われる言葉です。
この記事では、リスペクトの意味と正しい使い方、そしてディスリスペクトの使い方をご紹介します。
「リスペクト」の反対語は「ディスリスペクト」
リスペクトの反対語は、「ディスリスペクト」です。
ディスリスペクトは、「否定すること・貶(けな)すこと・貶(おとし)めること」を意味する言葉です。
つまり、相手を軽視する時に使われます。
ディスリスペクトは、英語表記で「disrespect」と書き、デジタル大辞泉では次のように定義されています。
[名](スル)否定すること。けなし、おとしめること。→リスペクト
[補説] 多く、ヒップホップなどのアーティストが、社会的不正やライバルアーティストを批判することをいう。
引用:デジタル大辞泉
また、似た言葉で、「ディスる」という言葉を聞いたことがありますか?
実は、「ディスる」はディスリスペクトが語源となっています。
それでは「ディスる」の語源について、見ていきましょう。
ディスリスペクトは「ディスる」の語源
日本では、俗に「ディスる」を動詞として使います。
ディスリスペクトでは文字数が長いため、若者が単語を省略した「ディスる」が使われるようになりました。
元々「ディス」は英語の「dis」が語源であり、この「dis」は非難・批判を意味する言葉です。
アメリカ人ラッパー独特の文化で、ラッパーがリリック(歌詞)のなかで特定の個人や他のラッパーへ攻撃や批判を折り込むことを指します。
当初は日本でもヒップホップの分野で使われていましたが、現在では若者の間でも使われ、幅広い相手に使う言葉になりました。
ディスリスペクトの正しい使い方
「ディスリスペクト」は相手を軽視する際に使用される言葉ですが、正しい活用法がわかると会話で使いやすいですよね。
では実際に「ディスリスペクト」をどのように活用するのか、例文をご紹介します。
- Aさんはクラシック音楽が大好きで、いつもロックやヒップホップをディスリスペクトしている
- 相手をディスリスペクトしたラップバトルが白熱している
- SNSで特定の人物をディスるような投稿は見ていて不快だ
つまり、人物や物などを否定・批判・軽視する時に使うのが正しい活用方法です。
「リスペクト」の意味・語源
それでは次に、「リスペクト」の意味・語源をご紹介していきます。
リスペクトの意味・語源は以下の通りです。
- 意味:尊敬する
- 語源:英語の「respect」
一つずつ順番に見ていきましょう。
意味:尊敬する
「リスペクト」は、「尊敬する」を意味する言葉です。
日本語の「尊敬」とはほとんど同じ意味合いがありますが、使う対象は異なります。
「尊敬」は原則として人に対して使いますが、「リスペクト」は人以外の価値のあるものに対しても使うことがでる言葉です。
そして、相手との関係性によって使い分ける必要があります。
目上の人にとってはあまりよい印象を受けない場合があるため、「リスペクト」は対等または目下の相手に使うようにしましょう。
語源:英語の「respect」
英語のrespectは名詞と動詞が同じであり、意味は以下の通りです。
名詞
- 価値のあるものに対して敬意を払う
- 尊敬する
- 重んずる
- 大事にする
- 尊重する
- 自尊心を持つ
動詞
- 尊敬
- 尊重
- 敬意
- 重視
- 関心
- 注意
リスペクトの正しい使い方
意味や語源を踏まえて、リスペクトを使った正しい例文は以下の通りです。
- 私は友人のAさんをリスペクトしている
- Bさんの絵の才能をリスペクトしている
- 私が一番リスペクトしている人物は父である
- 私がリスペクトしているアーティストCは最高の歌手だ。来週彼のライブに行くのでとてもわくわくしている
例文1では、友人Aさんの人柄を尊敬していることがわかります。
例文2では、Bさんの「絵の才能」について尊敬している様子がわかります。
例文3では、人として父を尊敬している部分が多く、心から信頼を置いている様子がわかります。
例文4は、アーティストCについて敬意を表している様子が伝わります。
上記の例文のように、人物やその人物の言動、芸術作品などの尊敬している対象に使われます。