タイの歴史を感じられる場所として多くの観光客が集まるアユタヤ遺跡。
アユタヤ遺跡の見どころ、菩提樹に包まれた仏頭の写真を見たことがある人は多いと思います。
- 菩提樹に包まれた仏頭はアユタヤ遺跡のどこにあるのだろう。
- なんで顔だけの仏像なのかな。
- 顔の仏像の写真はみんな座って写っているよ。どうしてだろう。
これからタイ旅行に行く方のこんな悩みにお応えします。旅に行く前に知っておけば、アユタヤについてより深く知れますよ。
2022年7月現在の情報をもとに執筆しています。
タイ【アユタヤ遺跡】顔の仏像はワット・マハタートにある
菩提樹に包まれた仏頭はアユタヤ遺跡の重要な寺院、ワット・マハタート(Wat Phra Mahathat)にあります。
アユタヤの象徴ともいわれるこの仏頭は、戦争によって胴体から切り離され地面に落ち、その後、菩提樹の成長とともに根に取り組まれ現在の状態になったと言われています。
木の根元に取り込まれた仏頭は、上下左右に傾かないで奇跡的に水平を保っています。
名称 | ワット・マハタート |
住所 | Tha Wasukri Phra Nakhon SI Ayutthaya 13000 |
電話番号 | タイ国政観光庁(TAT)アユタヤ事務所 035-246-076~7 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
料金 | 50B(約190円)2022年7月2日現在 |
【撮影ルール】仏頭より頭が低くなるように!
仏頭より頭が低くなるようにするのが写真撮影のルールです。
「仏像の頭部より上に立たないように」と注意を促す看板もあります。低い位置に仏頭があるため座って写真を撮るとよいですね。
注意
タイでは仏像や僧侶の方と一緒に写真を撮るとき、自分が高い位置で写ることは失礼になります。
仏頭よりも頭の位置を低くなるように気を付けましょう。
また、近年では日本人観光客のマナーの悪さが指摘されています。
頭部のない仏像に自分の顔を置いて写真を撮ったり、立ち入り禁止の場所に入ったり、仏像や仏塔に上ったりする人がいるそうです。
ワット・マハタートのその他の見どころ
アユタヤ遺跡の重要な寺院であるワット・マハタート。
1369年~70年の2代ラーメスアン王が建てたという説と、1370年~88年の3代ボロム・ラーチャティート1世がたてたという説がある13世紀の重要な寺院の一つです。
1765年に起こったビルマ(現ミャンマー)との戦争でアユタヤ王朝は滅亡し、寺院や宮殿、仏像は壊され廃墟となってしまいました。
しかし、1991年にユネスコ世界文化遺産に登録され、今では世界中からのたくさんの観光客が訪れるようになりました。
ワット・マハタートには菩提樹に包まれた仏頭以外にも、たくさんの見どころがあります。ここではその他の見どころを紹介します。
戦争により壊された遺跡群
戦争の激しさを伝える破壊された仏塔です。
初期アユタヤ時代の(1351年~1491年)の建築様式の仏塔は44mの高さがあったと言われています。1633年に修復されたときに高さは増され50mになりました。
その後、戦争で破壊されましたが1956年に修復。発掘調査でたくさんの宝飾品が発見され、これらはチャオ・サン・プラヤー国立博物館で展示されています。
チャオサムプラヤー国立博物館基本情報
名称 | チャオサムプラヤー国立博物館 |
住所 | Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya,13000 |
電話番号 | 03-241-587 |
営業時間 | 9:00~16:00(年中無休) |
料金 | 150B(約570円) 2022年7月2日現在 |
頭部のない仏像
破壊され頭部のない仏像がワット・マハタートの中にはたくさんあります。
アユタヤ王朝は1765年にビルマ(ミャンマー)軍と戦争になり敗戦。その時の攻撃によって、壊滅的な打撃を受けました。
ビルマ(ミャンマー)軍は仏像の頭部に塗られていた金箔をはがすために、切り落として持ち帰ったと言われています。
また、仏教を重んずる人々に精神的ダメージを与える目的もあったようです。戦争の悲惨さが伝わってきますね。
ワット・マハタートの仏頭とは座って写真を撮ろう!
菩提樹に包まれた仏頭はアユタヤ遺跡の重要な寺院、ワット・マハタートにあります。
注意
- 仏像や僧侶の方と一緒に写真を撮るとき、自分の頭を低い位置にする。
- 頭部のない仏像に自分の顔を置いて写真を撮らない。
- 立ち入り禁止の場所に入ったり、仏像や仏塔に上ったりしない。
ワット・マハタートはアユタヤ遺跡の観光では外せません。たくさんの見どころがあるこの遺跡は歴史の流れを感じられます。
タイを旅行する際にはぜひ訪れてみてください。