「特別」「格別」は、どちらも「普通と違う」の意味ですが、以下のような違いがあります。
- 「特別」:他とは別にあつかう
- 「格別」:程度や事柄が群を抜いて優れている様子
このページでは「特別」「格別」の違いについて、詳しい意味と具体的な使い方とともにわかりやすく解説しています。
「特別」と「格別」の意味と例文
まず、「特別」「格別」の辞書での意味を確認しておきましょう。
「特別」
他との間に、はっきりした区別があること。他と、はっきり区別して扱うこと。また、そのさま
引用元:weblio国語辞典
「格別」
普通の場合とは程度・事柄が違っていること。また、そのさま
引用元:weblio国語辞典
どちらも二文字目は”別”。一文字目の”特”と”格”との違いから使い分けるのは難しいですよね。
以下で、より詳しい意味や例文を見ながらそれぞれの違いを確認していきましょう。
「特別」の意味と例文
「特別」とは、「普通」や「一般」とはっきり分けられる「例外」の状態を指します。次の例文で使い方をを見てみましょう。
- 今月号には特別付録がついている(扱い)
- 彼女はわたしにとって特別な人です(様子)
- 特別に大きな文字で書いてみた(程度)
例文1.では、今月号には他の月にはない扱いがあると説明されています。
例文2.では、他の人とはちがって大切な存在としての「特別」です。
例文3.では、文字の大きさが普通ではないと表現しています。
上記3つの例文は、誰が見ても他と比べてすぐれている場合だけではなく、「その人にとって」他よりすぐれているという意味合いでも使われます。
「格別」の意味と例文
「格別」とは、ただ他と違うだけでなく、特にすぐれている様子を意味します。
- 印象派の絵画の中でも、色彩の鮮やかさではゴッホの作品は格別だ。
- 汗をかいた後のビールは格別にうまい。
例文1.は作品に対して、例文2.はビールの味に対して、「格別」を使って、ほかより特にすぐれている様子を示しています。
"格"には、「位(くらい)」の意味があり、同種の中でも抜きんでて地位が高いと評価する場合に「格別」が用いられます。
「格別」と「特別」の違いまとめ
以上「特別」と「格別」の違いと正しい使い分けが、おわかりいただけましたでしょうか。
最後にもう一度、使い分けのポイントをお伝えします。
- 「特別」:他とは別にあつかう
- 「格別」:程度や事柄が群を抜いて優れている様子
ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方をマスターしましょう。