- 「植物に、毎日水やりをしているのに枯らしてしまう…」
- 「枯らさないために水やりは、いつすればいいの?」
- 「1回の水やりは、どれぐらいすればいいの?」
など大事に植物を育てたいなら、水やりのタイミングや仕方に悩みますよね。
私自身、過去に植物の水やりをしっかりしていたのに枯らしてしまい、
すごく悲しい想いをした経験があります。
そこから、植物の育て方や水やりの知識を学んだことで、
今では大切な植物を枯らさずに育てることができるようになりました。
そこでこの記事では、
- 水やりの基本とタイミング
- 水やりの時間別、季節別のタイミング
- 水やりのコツ
について徹底解説します。
今回の記事を参考に、水やりのタイミングと状況に応じた水やりの知識を身につけてくださいね。
水やりの3つの基本!
水やりには3つの基本があります。
- 土が乾いてからあげる
- 1回の水やりは、たっぷりとあげる
- 水やりは根本に向かって水をあげる
上記の3点を守れば、水やりの失敗はなくなります。
さらに詳しく解説していきますので、水やりの基本の3点をぜひ覚えてください。
水やりは土が乾いてからあげよう
水やりで1番大事なことは、土が乾いてから水やりをすることです。
土の状態は、以下の時に水やりをしてください。
- 土が乾いてサラサラの状態
- 土を触った時に、表面だけでなく土の中も乾いている状態
土が乾いてサラサラの状態だと、乾いてるサインになります。水をたっぷりあげましょう。
ただし、土が乾いているかどうかを見る時に表面だけを見ていませんか?
注意ポイント
表面が乾いている状態で、土の中が湿っていたら、水やりはまだしなくてもいい時です。
表面が乾いているからといって水やりをしてしまうと、根を痛めてしまいます。
土の中も乾いているかどうか見る事も必要です。
土の表面だけでなく、土の中もしっかりと乾いているかどうかを見るようにしましょう。
1回の水やりはたっぷりとあげよう
1回の水やりは、鉢底から水が流れ出てくるまであげることが大切です。
土が湿る状態までしか水をあげなかった場合、土の中で酸素が入れ替わることができず、老廃物がたまった状態になり生育を悪くしてしまいます。
また、水やりの量が少ないと、土の中に十分染み込まず根まで水が届かなくなってしまいます。
1回の水やりのコツは、根に届くまでたっぷりあげると覚えましょう。
根元に向かって水をあげよう!
水やりをする際は、根本に向かって水をあげましょう。
花や葉っぱの上に水をかけてしまうと、残った大粒の水が光合成の邪魔をして、植物を弱らせてしまい、花が枯れてしまいます。
水やりをする時は、根本からかけるよう意識してください。
また、水やりをした後に忘れてはいけないことが一つあります。
注意ポイント
受け皿にたまった水は、捨てるようにしてください。
受け皿に水をためたままにしておくと以下のようなことが起こります。
- 過湿状態になり、植物が病気や害虫被害にあってしまう
- 水を捨てないまま水やりを繰り返すと、根が腐ってしまう
私は昔、捨てることを知らずに受け皿に出てきた水をそのまま放置していました。
水やりをして受け皿に出てきた水は放置せずに必ず捨て、清潔な状態を保つようにしましょう。
土の状態で水やりのタイミングを判断しよう
土の状態で水やりのタイミングを判断することができます。
- 土が乾いてサラサラの状態
- 土を触った時に、表面だけでなく土の中も乾いている状態
土の表面だけが乾いている状態で土の中が湿っている時は、水やりはまだしなくてもいい時です。土の中が乾くまで待ちましょう。
土の表面が乾いても、土の中が乾いていていないとき
土の中が乾いていない時は、まだ水やりをする時ではありません。
土の中が乾いていない状態で水やりをすると、枯れる要因となります。
乾いてから水やりをするために、土の中を確認する方法が以下の通りです。
- 手で土を触る
- 指先を第1関節あたりまで土の中に入れて、土の中が湿っていないかを見る
- 割り箸などを土の中に刺して、取り出したときに割り箸が湿っているかどうかを見る
もし湿っていたら、まだ水やりをするタイミングではありません。
土の表面が湿っているとき
土の表面が湿っているときは、水やりをするタイミングではありません。
表面が湿っている状態は、土に水分がたくさん含まれていることになります。
表面が乾くと土の色が白っぽくなりますが、土の中も乾いているかどうかを見なければいけません。
表面が乾いていても土の中が湿っている場合がありますので、土の中が乾いているかどうかをしっかり確認しましょう。
時間帯別!水やりのタイミング
水やりをするベストな時間帯は、朝です。
朝のうちに水やりをし、夜には土が乾いてる状態にすることが大切です。
ここでは、植物が水を欲しがるタイミングを見逃さないために、水やりの時間帯について説明していきます。
朝:季節ごとにあげる時間が違う
基本は、植物が水を必要とする朝に水やりをします。
植物は、太陽の光を浴びて光合成をしていますので、光合成をするには朝の水が必要不可欠です。
植物が水を欲しがる朝の時間帯に水やりをしましょう。
ただし、季節ごとに水やりの時間帯が変わってきますので、下の表を確認してください。
季節 | 時間帯 |
春 | 7:00〜12:00 |
夏 | 7:00〜10:00、15:00〜18:00 |
秋 | 7:00〜10:00 |
冬 | 9:00〜12:00 |
基本は朝に水やりをしますが、植物も人間と同じで日差しの強い夏は暑さで、ばててしまいます。
夏の水やりの時間帯は、日差しの弱い朝(9:00まで)、もしくは涼しくなってからの夕方か夜にあげましょう。
夜:冬の時期は、夜は水やりをしない
夜の水やりで、特に冬の夜は凍結してしまう恐れがあるので、夜の水やりは避けましょう。
冬は、日が陰ってくると気温が低くなるので、夕方から夜にかけて水やりをした場合、土が乾かず、残った水が凍結してしまう恐れがあります。
凍結してしまうと植物を痛めてしまいます。
植物を痛めないためにも午前中か日中の太陽が出ている時間帯に、水やりをしましょう。
もし、夜に水やりをしないといけない場合は、植物を家の中に取り込むか、暖かい場所に置いてから水やりをしてあげるといいですよ。
季節別!水やりのタイミング
季節ごとに水やりのタイミングが違ってきます。
水やりの基本は土が乾いてからですが、季節によって毎日水をあげる必要ない日もあります。
季節ごとの水やりのタイミングを見てみましょう。
春:1〜2日に1回
春の水やりのポイントは、気温が暖かくなってきますので水やりの頻度も増やしていきましょう。
春は植物の新芽が出てくる時期です。
もちろん、土が乾いてから水やりをすることを忘れないでください。
屋外で育てる植物で雨の日が続いた場合は、十分水が足りていますので、水やりの必要はないです。
雨が降らない日が続いた場合は、2日に1回程度の水やりをしましょう。
月 | 水やりタイミング | 水やりの頻度 |
3月〜4月 | 2日に1回 | 土が乾いていれば、水やりの必要なし。 |
5月 | 毎日 | 暖かくなるにつれて、土の乾き具合の状態をみながら水やりの頻度を増やしていく。 |
梅雨:水やりは控えめに
梅雨は、湿度が高く土が乾きにくくなる時期ですので、土の状態をよく確認してから水やりをしましょう。
梅雨の時期の水やりのポイントは、控えめにすることです。
乾くまで時間がかかりますので、与える水やりの量やペースは控えめにすることが大事になってきます。
もちろん天候の状態を見て、雨の日は水やりをする必要はありません。(屋外の植物)
月 | 水やりタイミング | 水やりの頻度 |
6月 | 毎日 | 天候の状態を見ながら、雨の日は水やりをする必要ない。 |
注意
湿気が苦手な植物は、ダメージを受けやすいので置き場所を変えたりしましょう。
夏:毎日(朝夕2回)
夏の水やりは、日差しの弱い朝と、涼しくなってからの夕方に水やりをし、日差しの強い日中の水やりは避けましょう。
気温が高くなる時間帯に水やりをすると、土の中の温度が上がってしまい、植物に熱湯をあげている状態になってしまいます。
植物に無理をさせないために日差しの弱い朝、または、涼しくなってからの夕方に水やりをすることが大事です。
もちろん土が乾いてから水やりをすることが基本ですが、植物の性質や状況によって乾き具合が異なってきます。
水やりには、土の中の乾き具合も忘れずに確認してください。
月 | 水やりタイミング | |
7月〜8月 | 毎日(朝夕2回) | ※最低1日1回は、水やりをする。
※理想は、朝夕2回。 ※鉢皿に溜まった水は、捨てる。 ※土が固くなっていたら、水やりをする。 |
秋:毎日(寒くなるまで)
9月半ばになると、日中は暑くても夜になると気温が下がってくる季節になりますので、水やりを夕方にするのは避けましょう。
夕方に水やりをしてしまうと、夜の間に水分を含んだ土の中で温度が下がり、植物の根にダメージを与えてしまう恐れがあります。
気温が下がりはじめてきたら、水やりの時間を朝に変えていきましょう。
月 | 水やりタイミング | |
9月 | 毎日 | ※寒くなるまでは、毎日水やりをしましょう。
※寒くなるにつれて、水やりの頻度を減らしていく。 ※土が乾いていなければ水やりをする必要はない。 ※雨が降らない日が続いた場合、月に2回程度の水やりをする。 |
10月〜11月 | 2日に1回 |
冬:週1〜2回
冬は、日が暮れると気温が下がり水が凍ってしまう可能性があるため、水やりは朝にしましょう。凍ってしまうと根を痛めてしまいます。
朝に水やりをしたら、夕方以降は水分が残らないようにしておくことが大切です。
冬は、夏ほど水を欲しがらないので、土の乾き具合を見てから水やりをしましょう。
屋内の植物は、暖房や加湿器などで乾きやすいので注意が必要です。
もし、葉っぱに元気がないと感じたら「葉水」をしてあげるといいです。
※葉水(はみず)とは、霧吹きなどで植物に水をかけてあげる方法。
月 | 水やりタイミング | |
12月 | 週1〜2回 | ※土が乾いていないか確認する。
※表面の土の状態を見るだけでなく、土の中も乾いているか触って確認。 ※雨が降らない日が続いた場合、月に2回程度の水やりをするといい。 |
植物別!水やりのタイミング
植物の種類ごとに、水の量が違ってきます。
砂漠に生える植物や水中で過ごす水草など種類があります。
種類によって過ごす環境が異なるので、水の量やタイミングを種類ごとに変えていく必要がありますので、
まずは、「元気に育ってもらうために」を目標に水やりをしていきましょう。
水を好む植物
高温多湿が好きな植物や生長期などは、土の表面が乾く前に水やりをしましょう。
水やりをする際は、根本から水をあげることを忘れないようにしてください。
多少の湿り気がある状態にしておくといいです。
水がしたたる状態ではありませんので、水やりをしすぎないよう注意しましょう。
常に湿った状態を保ちたいスイレンやハスを育てる場合、常に一定の水の量を保たなければいけません。
受け皿に水を張って、鉢をその中に入れて水を常にためておきます。毎日水の補給が必要になります。
乾燥を好む植物
乾燥を好む植物の水やりは、土が完全に乾ききってから水やりをしましょう。
以下のような植物は乾き気味の土を好みますので、ほとんど水は必要ありません。
- 過湿が嫌い
- 乾燥気味にして育てる
- 高温多湿を嫌う
- 蒸れに弱い
水やりをする際は、十分に乾き切った土に水をたっぷりとあげましょう。鉢の底から水があふれるくらいの量まであげます。
鉢の底にたまった水は、清潔を保つために水を捨てることを忘れないようにしてください。
室内で育てる植物
室内で育てるときも、水やりの基本は同じです。
外で育てるより蒸発量が少ないので、土の乾燥もゆっくりになります。
何日ぐらいで土が乾くか覚えておくと毎日状態を見なくてもよくなるので、水やりが楽になりますよ。
室内の場合、毎日水をやる必要はありませんが、基本は土が乾いてから水やりをしましょう。
まとめ:植物に応じて適切な水やりをしよう!
水やりの基本を守ることで、大事な植物を枯らさずに育てることができるようになります。
この記事のポイント
- 水やりのタイミングは土が乾いてから
- 季節ごとに水やりのタイミングが違う
- 水やりの1回の量は、たっぷりと水をあげる
- 水やりは根本から水をあげる
- 受け皿にたまった水は、必ず捨てる
植物を大事に育てたいと思ってる方に、この記事が参考になれば幸いです。