もしあなたが怪我をした時、友人がバターを差し出したら、どう思いますか?
「えっ!なんの冗談!?」
そう思いますよね。
しかし、古代ヨーロッパでは、バターは薬として重宝されてきました。
この記事では、【バターは薬】について解説します!
薬だけでなく、化粧品のような使い方もされていたバター。
どのような経緯をたどったのかも、あわせて見ていきましょう!
【バターは薬】になるって本当?
私達が想像するバターといえば、もちろん食品ですね。
料理やお菓子をワンランク上の仕上がりにする、万能食材です。
実はバターは古代、薬として使われていました!
どのような用途だったのか、さっそく見ていきましょう。
バターは傷薬に使われていた
なんと、バターは古代ヨーロッパで兵士の傷薬として使用されていました。
傷口に軟膏代わりに塗り、化膿どめの役割を果たしていました。
現在も同様に傷薬として使われているかどうかを徹底的に調べてみましたが、分かりませんでした。
しかし、バターは薬膳としての効能もあります。バターは体に良いとされている証拠ですね。
バターは基本的に「陰」を補う食べ物です。津液と血を補い、体に潤いを与えます。
体質としては血虚証や陰虚証の方に向いています。
引用元:神奈川県横浜 薬膳教室 胡桃の庭
現代人は医療に頼りましょう!
様々な医薬品が流通する中、あえてバターを傷口に塗り付ける必要はありません。
バターで治療しようとするより、消毒薬を使う、病院にかかるなど、適切に対処しましょう。
古代に使われていた方法とは?
バターが本当に薬として使われていたなんて、意外ですね。
薬として広まったあとは、さらに別の用途でも使われるようになりました。
その経緯についてもお伝えします。
【バターは薬】その他の用途
古代ギリシャやローマ時代、バターは食用としてよりも、以下のように使われていました。
- 傷薬
- 軟膏
- 整髪料
- 美容液
別の地方では、羊毛の品質向上のために羊に塗っていた、なんてことも。
薬の他にも、バターは現代の美容用オイルのような役割を果たしていました。
バターの歴史
バターの紀元は古く、いつ誕生したのかはよく分かりません。紀元前3500年には、石版にバターらしきものを作っている姿が描かれています。
バター発祥地とされているのは、現在のインド。最古のバターは、やはり食用でした。
食用だったバターは、アレクサンドロス大王の東方遠征により、ヨーロッパへ伝わります。
この遠征中、兵士の傷薬(化膿どめ)として使用。塗り薬として広まり、用途も多様化していきます。
薬として広まったバターですが、再び食用として日の目をみます。
農作物が取れにくい寒い時期、食料の確保が難しく、飢餓で亡くなる人もたくさんいました。
そこで、薬として広まったバターを食べてみると、とても美味しく、腹持ちも良い!
バターは飢えをしのぐのに良いと、再び食用として広まっていきました。
まとめ
【バターは薬】いかがでしたか?
この記事では以下の3点について解説いたしました。
- 食用だったバターは、兵士の傷薬(化膿どめ)としてヨーロッパへ広まる
- 塗り薬として広まったことで、整髪料や美容液としても活躍
- 飢えをしのぐ食品として、再び食用へ
ちょっと意外で、ストーリー性があり面白いですね。
ちょっとした会話のきっかけや、話のネタにお役立てください!