などと考えていませんか?
(^^)のような顔文字はよく使いますが、「^」記号の正しい呼び方や使い方は筆者もわかりませんでした。
そこでこの記事では、「^」記号の意味や呼び方について徹底調査しました。
この記事で分かること
- 「^」記号の呼び方
- 「^」記号の意味
- よくある「^」記号の使い方
「顔文字の目」ではなく、「^」記号の正しい意味や使い方が分かるようになるので、ぜひ最後までお読みください。
「^」記号の呼び方は3通り
「^」記号には3通りの呼び方があります。
- ハットマーク
- キャレット
- サーカムフレックス
どれも慣れない呼び方ですが、それぞれに由来があります。
呼び方 | 由来 |
ハットマーク | 形状が帽子(hat)に似ているため |
キャレット | 「不足がある」を意味するラテン語の「carere」という動詞が語源 |
サーカムフレックス | 英語の「circumflex」(曲折アクセント)がそのまま日本語で使われている |
1つの記号で3つも呼び方があるのは珍しいですね。
「^」記号の意味は呼び方によって異なる
「^」記号は呼び方が3通りあると紹介しましたが、それぞれの意味も異なります。
呼び方 | 意味 |
ハットマーク | 累乗を表す |
キャレット | 文字の挿入を表す |
サーカムフレックス | ローマ字の長音記号を表す |
以下では順番に「^」記号の意味を解説します。
ハットマーク|累乗を表す
「ハットマーク」は累乗を表す記号です。
数学で累乗の計算式を書く場合、一般的には数字の右上に指数(かけ合わせる回数)を書きますよね。
しかし、キャレットでも累乗の計算式を表すことができます。
たとえば「3の2乗」の場合、下記の画像のようにハットマークを使っても同じ意味です。
手書きの場合は数字の右上に小さく書けますが、パソコンやスマートフォンで累乗の計算式を表す際は便利ですね。
キャレット|文字の挿入を表す
「キャレット」は文字の挿入を表す記号です。
語源となっているラテン語の「carere」(欠けている)から、文章内で文字が不足していることを意味します。
たとえば、文章に下記のような誤りがあったと想像してみてください。
「私はラーメン食べる」
正しくは、「私はラーメンを食べる」ですよね。
正しい文章に修正する場合は、下記のように表します。
キャレットを使うことで「ラーメン」の後に「を」を入れる、という意味になります。
サーカムフレックス|ローマ字の長音表記を表す
「サーカムフレックス」は、日本語では「曲折アクセント」を意味する言葉です。
難しい日本語に見えますが、実はローマ字表記の単語ではよく使われています。
たとえば、飛行機をそのままローマ字で表す場合、「HIKOKI」と書きますよね。
しかしこのままでは、「ひこき」と読まれてしまいます。
そこで「KO」を伸ばして発音させるために、サーカムフレックスが下記のように使われます。
「O」の上に「^」記号が入ることで、「ひこーき」と長音で発音する単語という意味になります。
よくある「^」記号の使い方
様々な意味を持つ「^」ですが、日常ではどのように使われているのでしょうか?
数学での使い方やローマ字の発音記号など、学校の授業で目にする機会は多そうですね。
以下では、よくある「^」記号の使い方を紹介します。
「キャレット」は校正の仕事で頻出
キャレット記号は、校正の仕事では非常によく使われている記号です。
校正とは、文字や文法の間違いがないかチェックする仕事。
たとえば書籍や雑誌のテキストが仕上がった後、文章に誤字や脱字がないかチェックを行います。
もし誤りが見つかった場合、校正者は「キャレット」を使って指摘し、正しい文章に修正されます。
つまり、書籍や雑誌は校正者のチェックが入った上で世に出回っているのです。
日常では見かけませんが、私たちからは見えない部分でキャレットは使われていることになりますね。
顔文字としての使われ方が一般的
顔文字の目として「^」記号を使う機会は多いのではないでしょうか?
(^^)や(^^;)のような、笑顔・焦っている顔はよく見かけますよね。
文章の末尾に付けるだけで感情を表現できるので、大変便利な記号です。
実は、(^^)や(^^;)のような顔文字を使っているのは日本のみ。
海外の顔文字は、:-) や:-(のように、横向きの顔文字が主流です。
中部経済新聞の記事によると、日本人は感情表現において目を重視することが多いそうです。
そのため、「^」記号を使って顔文字でも目を強調しているとされています。
まとめ|「^」記号の呼び方・意味
「^」記号について、複数の呼び方・意味を解説しました。
呼び方 | 意味 |
キャレット | 累乗を表す |
ハットマーク | 文字の挿入を表す |
サーカムフレックス | ローマ字の長音記号を表す |
日常生活では顔文字の目として使う機会が多くありますが、「^」記号には様々な意味があります。
ぜひ、用途に合わせて「^」記号を使ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。