- 「強国」って、どんな国?
- 「大国」は、何を意味しているの?
- 国際連合と関係あるの?
などと疑問に思っている人は、多いのではないでしょうか?
「G7」や「国連」など、「強国」や「大国」の世界的な組織はいろいろあって、意味がわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、関連記事を徹底的にリサーチし、
- 「強国」と「大国」の違いや意味は?
- 日本は「強国」か「大国」か?
- 日本の軍事環境は?
について、わかりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、世界情勢についてのニュースや新聞記事がよく分かるようになりますよ!
「強国」と「大国」の違いと意味
まず、「強国」と「大国」の意味を辞書で見てみましょう。
【強国】軍事的、経済的に強い勢力をもつ国。
引用元:「強国」の意味や使い方わかりやすく解説 Weblio辞書
【大国】国土の広い国。また、勢力の強大な国。「経済—」「超—」
なんとなく違いはわかりますが、辞書の内容だけで使い分けするのは難しいですよね。
以下で、より詳しい意味や使い分けの違いを見ていきましょう。
「強国」の意味と使い方
「強国」とは、軍事的、経済的に強い勢力を持つ国を意味します。
世界の中で、経済的に発展していて、軍事的にも一定の備えを強化している国といえます。
具体的な使い方を見てみましょう。
「強国」の使い方
- アメリカは、圧倒的な世界の強国だ
- 日本は、世界の強国に数えられている
日本の場合は、経済的な「強国」の側面が強いといえます。
「大国」の意味と使い方
「大国」とは、「国土の広い国」であり、「ある分野で世界的に大きな勢力を持つ国」を表します。
国土が広く、資源が豊かな国を意味する言葉になります。また、特定の分野で、かなり大きな勢力を持つ国であるといえるでしょう。
例えば、何かの分野で世界的に優れている国は、「軍事大国」「福祉大国」「サッカー大国」などと呼ばれます。
使い方を見てみましょう。
「大国」の使い方
- 米中「両大国」の動向が、今後の鍵を握っている
- 日本は、世界有数の「経済大国」といわれている
まず、国土の広いアメリカや中国をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
「強国」と「大国」の違い
「強国」と「大国」の違いは、「広大な国土を持っているか、いないか」の違いになります。「強国」は「広大な国土を持つ」要件は、必要ありません。一方、「大国」は、「広大な国土を持っている」要件が必要になります。
「強国」にも「大国」にも共通しているのは、強大な軍事力、経済力を有している状態です。
「強国」と「大国」の違い
- 【強国】広大な国土を持っている必要はない
- 【大国】広大な国土を持っている地理的要件が必要
「強国」にも「大国」にも入る国は、いくつかあります。その場合は、どちらの言葉にも使われます。
日本は「強国」か「大国」か?
などと疑問を持っている人は、少なくないでしょう。
では、実際に「強国」や「大国」にランキングされている国は、どの国になるのでしょうか?日本は「強国」や「大国」に入っているのでしょうか?
順番に見ていきましょう。
「強国」トップ7とは、どこの国?
米紙の「USニューズ&ワールドレポート」は、世界の「強国」ランキング(2020年版)を発表しています。ランキングは、政治力、経済力、軍事力を総合して決定されています。
ここでは、トップ7をご紹介しましょう。
世界の「強国」トップ7
- アメリカ
- 中国
- ロシア
- ドイツ
- イギリス
- 日本
- フランス
出典:最も強力な国|米国のニュースベスト国 (usnews.com)
日本は、GDP(国内総生産)が世界第3位です。自動車、電子機器、鉄鋼は生産量が世界トップクラスになっています。茶道、歌舞伎などの伝統芸術や和食の食文化で、海外に多大な影響を与えています。
「五大国」とは、どこの国?
現在の五大国とは、以下になります。第2次世界大戦後、国際連合の設立に中心的な役割を果たした戦勝国の5つの国(国際安保理常任理事国)です。
五大国とは
- アメリカ
- イギリス
- フランス
- ロシア
- 中国
国際連合は、世界の平和維持と社会の発展を目的として作られた国際機関になります。「五大国」についても、世界を政治的、経済的、軍事的影響力でリードする国といえます。
「五大国」とは、「大国」の解釈が違いますが、「ある特定分野での大きな勢力を持つ国」として、日本は「経済大国」として世界に知られています。
「日本」をとりまく軍事環境は?
ロシアのウクライナ侵攻以降、世界の緊張感は一気に高まりを見せています。日本においても、ロシアの軍事脅威は他人事ではありません。力による現状変更が現実のものとなっているのです。
現状、「ロシア」とヨーロッパ、北米を中心とする「NATO」との対立関係が深まろうとしています。
中国による台湾侵攻がささやかれる中、日本としても日米同盟を基軸として、「NATO」との協力関係が必要になってきます。また、日米豪印の「クアッド」インド太平洋地域の枠組みがますます重要になってくるでしょう。
アメリカおよびヨーロッパの民主主義圏とロシアを中心とする共産圏の対立、さらに超大国化する中国の覇権主義で、今後の世界の軍事戦略は混迷を深めていくかも知れません。
まとめ:「強国」と「大国」の違い
ここまで、「強国」と「大国」について見てきました。
最後にもう一度、まとめてみます。
ポイント「強国」と「大国」の違い
- 【強国】「広大な国土」は、必要要件ではない
- 【大国】「広大な国土を持っている」地理的要件が必要
しかし、どちらの言葉も軍事的、政治的、経済的に大きな勢力を持つ国といえます。「強国」も「大国」も世界の動向に大きな影響力を持っている国に違いはありません。
これから、ニュースや新聞記事を見る時に、この記事が参考になれば幸いです。