この記事では、NV350の乗り心地を改善するための効果的なパーツを8つ紹介します。
NV350を購入した人の中には、
こんなお悩みありませんか?
- 乗り心地が悪くて悩んでいるけど、何をすればいいのか分からない
- 家族から乗り心地が悪くて車酔いをするなど文句を言われる
私も家族から乗り心地が悪いと言われてました。
そこで本記事では元整備士の経験をもとに、NV350の乗り心地改善方法を8つ解説します。
乗り心地改善方法が分かれば運転が楽しくなりますよ!
ぜひ最後までお読みください!
【元整備士が解説!】NV350乗り心地改善方法3選
NV350は商用車のため、ファミリーカーには適していません。
なぜなら乗り心地を追求するよりも荷物をたくさん積めるように設計されているからです。
バンが乗り心地の悪い原因とは?
- ボディ剛性が弱い
- ワゴンに比べて内装が簡素
- リアは足回りの構造がトラックと同一
しかし近年、安価で室内が広く荷物をたくさん積めるので、ファミリーカー・キャンピングカーとして購入される方が多くなり人気です!
そこで、乗り心地を改善する上で重要な役割を担うパーツを3つ紹介します。
ぜひ最後までお読みください!
ショックアブソーバーを社外品と交換
乗り心地が悪い、または車酔いに悩んでいる方は、ショックアブソーバーの社外品への交換をオススメします!
ショックアブソーバーは、横揺れ・縦揺れを抑制するためのパーツです。
純正のショックアブソーバーは最大積載量1,000kg積んだ場合の設定になっています。
つまり、空荷・1,000kg以下の積載時は条件を満たしていないのです。
そのため段差やくぼみ、わだちを通過した時には激しい突き上げとローリング(横揺れ)が起こり、ブレーキを踏むとピッチング(縦揺れ)が起こります。
減衰力が調整できるショックアブソーバーに交換すると衝撃が吸収されるので、ローリング・ピッチングを効果的に抑えられて乗り心地が改善し車酔いも防げます。
減衰力とは?
段差やくぼみを通過してショックアブソーバーが伸縮した時に、シリンダー内部のピストンが上下に動き発生するオイルの抵抗力によって、衝撃を吸収する力です。
フロントスタビライザーの取り付け
ローリング(横揺れ)・オーバーステアに悩んでいる方は、フロントスタビライザーの社外品への交換をオススメします!
スタビライザーは、ローリング(横揺れ)を抑えるパーツです。
ローリングを抑えるパーツが数々ある中でもスタビライザーが最適です!
ロールが大きいと、カーブや右左折時に狙った通りの軌道では曲がれずにオーバーステア(大回り)になってしまいます。
反対に、強化スタビライザーを取り付けた状態では、アンチロール性能が高くなるのでカーブや右左折時も狙った通りの軌道で曲がれます。
更には剛性が高まり急な突風にも対応でき、車体の傾きを素早く修正するため高速走行も安心です!
社外品の強化スタビライザーに交換すると車高を変えたり、乗り心地が悪くなったりせずコーナリング性能を高められるところが最大の利点です。
ただしスタビライザーを交換する時に純正のスタビリンクをそのまま使用して取り付けてしまうと、純正スタビリンクが傾き力が逃げてしまいます。
それでは強化スタビライザーに交換した意味が無くなってしまうので、強化スタビライザーに交換する場合には、必ずスタビリンクも社外品に交換するようにしてください!
ヘルパーリーフの純正ブッシュを社外品に交換
ちょっとした段差でも突き上げが起きる、いつも家族と乗り心地でケンカになる方にはヘルパーリーフの純正ブッシュの社外品ヘの交換をオススメします!
リアのリーフスプリング下部にある板バネがヘルパーリーフです。
NV350ではリーフスプリング下部に装着されているヘルパーリーフを作動させ、積載重量に応じて効果的にレートアップする「バリアブルレート機構」が採用されています。
レートアップとは?
荷重がかかるほど縮み、反発する力が大きくなる仕組みです。
段差やくぼみを通過した時に、ヘルパーリーフが突如作動してしまい強い突き上げが起こるので、衝撃がダイレクトに伝わり乗り心地が悪くなります。
なぜ強い突き上げは起こるのか?
リーフスプリング下部のヘルパーリーフ上に取り付けられている純正ブッシュと、リーフスプリングの間には隙間がありません。
そのうえ純正ブッシュが硬いため、段差やくぼみを通過した時の衝撃がダイレクトに突き上げ感として伝わります。
ハイトダウンサポーターは純正ブッシュに比べ、薄く柔らかすぎず硬すぎないラバー素材です。
ハイトダウンサポーターに交換するとリーフスプリング下部との間に隙間ができ、衝撃吸収性にも優れているので突き上げを抑制し乗り心地が改善します!
ハイトダウンサポーターだけでは完全に突き上げを抑制できませんが、重要な役割を果たすパーツなので社外品に交換してください!
【NV350】ローダウンした時の乗り心地改善方法2選
NV350は商用車バンなので、ノーマルのままで乗るのはカッコ悪いと思われている方は少なくないと思います!
乗り心地とカッコ良さの両方を取りたい欲張りなアナタにピッタリの改善方法があります!
ローダウンするだけでもカッコイイけれど、ローダウン量に比例して乗り心地が悪くなるので対策が必要です。
そこで、ローダウンした時に乗り心地を改善できる重要な役割を担うパーツを2つ解説します!
ぜひ最後までお読みください!
バンプストッパー・リバンプストッパーを社外品に交換
何をすればいいのか分からない
- ローダウンしているけど下げただけで、他には何も乗り心地を良くする対策はしていない
- 対策しなくてはいけないのは分かっているけど、何から始めたらいいか分からない
バンプストッパー・リバンプストッパーとは、ローダウンした時に純正バンプストッパー・リバンプストッパーを社外品に交換し底付きを防止するパーツです。
底付きとは?
バンプストッパーがロアアーム、リバンプストッパーがフレームに当たり、強烈な突き上げが起こる現象です。
フロントの車高を下げる時は両側のトーションバーの調整ネジを調節し、車高を上げ下げします。
車高が落ちた分だけロアアーム・アッパーアーム上部のバンプストッパー・リバンプストッパーの隙間は減少します。
バンプストッパー・リバンプストッパーの隙間が減少すると底付きを起こすので、バンプストッパー・リバンプストッパーの薄くて柔らかすぎず硬すぎない社外品への交換が必要です!
フレームサポートバーをフロント・リアともに取り付ける
更にロールを抑えるには?
- バンプ系は全て社外品に交換して、ショックアブソーバーも社外品に交換したけど、強風時にハンドルを取られてストレスを感じる
- スタビライザーの交換を考えているけど、スタビリンクも一緒に交換すると高くて手が出ない
そんな方には、フロント・リアのセットでもスタビライザー・スタビリンクを交換するより安価なフレームサポートバーをオススメします!
フレームサポートバーは、車体の強度が十分ではないバンの剛性を高めるためのパーツです。
左右のフレームを剛性の高いサポートバーで連結し、ボディー剛性を高め、ボディーのねじれを解消します。
ねじれが解消されると横風にも動じない強固な直進安定性が手に入り、強風にハンドルを取られてストレスを感じなくなります。
フレームサポートバーを取り付ける際は、リアもセットで取り付けると更にボディー全体の剛性が高まるので、フロント・リアのセットで取り付けるのがオススメです!
【NV350】ローダウンしたら絶対にやるべきこと3選
見た目を取ってローダウンをしたのであれば、やはり不具合が起きないようにする対策が必要です!
万が一の時には、きっちり車両が検査されます。
そして整備不良と判断されると「過失」ではなく「故意」だと判断されます。
そうなれば当然、任意保険は支払われず自分で全てを支払わなければなりません。
それだけは避けたいですよね?
ここでは交換、もしくは取り付けなければ不測の事態を引き起こす可能性のあるパーツについて解説します。
ぜひ最後までお読みください!
リアのバンプストッパーを社外品に交換
ローダウン量に関わらず、必ずリアのバンプストッパーを社外品に交換してください!
リアのバンプストッパーを社外品に交換すると、ホーシングが当たって起きる強烈な突き上げを抑制できます。
ホーシングとは?
駆動力を伝える役目を持つアクスルシャフトが通っている、デフの両脇に伸びる筒状の部分です。
リアの車高を下げる時はリーフスプリングとホーシングの間に、ロワリングブロックを挟むと車高が落ちます。
リアのバンプストッパーはホーシングとの間に隙間がなく、段差やくぼみを通過した時に底付きを起こし強烈な突き上げが起こります。
したがって、リアのバンプストッパーの薄くて柔らかすぎず硬すぎない社外品への交換が必要です!
ホーシングとの間に隙間ができ緩衝しづらくなるので乗り心地が改善します!
フューエルラインエスケープキットを取り付ける
車両火災の原因に成りかねないのでローダウン量に関わらず、必ずフューエルラインエスケープキットをつけてください!
ホーシングがリアのバンプストッパーにぶつかる前に、燃料ホースに当たって燃料漏れを起こすのを防ぐためのパーツです。
薄くて柔らかすぎず硬すぎない社外品のバンプストッパーに交換すると薄くなった分、段差やくぼみを通過した時にホーシングが上がり燃料ホースに当たります。
段差やくぼみを通過するたびに燃料ホースにホーシングが当たれば、いずれ燃料漏れが起きる可能性があり危険です!
ホーシングが当たらないように燃料ホースを逃すので、燃料漏れを起こすのを防ぎます!
O•Hレベリングアジャスターを取り付ける
光軸のズレは整備不良に該当しますので、ローダウンした時は必ず取り付けるようにしてください!
O・HレベリングアジャスターはNV350がローダウンした時に、自動的にライトが下向きになるのを防止します。
車高が落ちた分だけステーで高さを調整し、ハイトコントロールセンサーが下がった光軸を正しい高さに補正します。
ハイトコントロールセンサーとは?
ローダウンした時に積載荷重がかかり車高が下がったと勘違いして、光軸を自動で下向きに調整するのを補正するセンサーです。
光軸のズレは前方の視認性が落ち危険ですし、万が一の時にも認知が遅れ重大事故にも繋がります。
【プロが解説】これだけすると乗り心地バッチリ!
文章だけではイメージがわかないと思います。
カスタムショップのプロがNV350の下回りをリフトアップして解説している動画がありますので、参考にしてください!
・0:40:フロントスタビライザーの取り付け
・1:37:スタビリンクの社外品への交換
・1:52:ショックアブソーバーを社外品と交換
・2:46:フレームサポートバーをフロント・リアともに取り付ける(フロント)
・3:27:バンプストッパー・リバンプストッパーを社外品に交換
・5:13:フューエルラインエスケープキットを取り付ける
・6:04:フレームサポートバーをフロント・リアともに取り付ける(リア)
・6:48:リアのバンプストッパーを社外品に交換
乗り心地改善して楽しいカーライフを!
NV350の乗り心地改善方法を解説してきましたが、使用環境も違えば好みも違います!
それぞれのカスタムに応じた対策が必要です!
家庭環境や収入など、人によっては今回ご紹介した改善方法を全て実行するのは難しいと思います。
優先順位をつけた上で、可能な範囲でひとつひとつやっていけば良いと思います。
ぜひ愛車の乗り心地改善方法の参考にしてみてください!