この記事では、お年賀とお年始の違いやのしの選び方についてご紹介しています。
- お年賀とお年始の違いについて知りたい!
- お正月の正しい挨拶ってどうなの?
- のしの選び方も知りたい!
このような疑問にお応えします。
年末年始は、お世話になった方への挨拶回りや贈り物を贈るなど何かと忙しいですね。
基本的なマナーを知りたい方も多いと思います。
そこで今回は「お年賀とお年始の違いやのしの選び方を徹底解説!」と題し、お年賀とお年始の違いやのしの選び方について調べてみました!
お年賀とお年始の違い
お年賀の意味や由来を見てみましょう。
日本には新しい年の神様(歳暮様)をお迎えして祀る(まつる)習慣がありました。
現代でもお正月に門松を立てたり、鏡餅を供えるのはその名残です。
年始の挨拶回りには、歳暮様や仏様へのお供え物(御歳魂おとしだま)を持参する習わしで、これが後に「お年賀」や「お年玉」になったといわれています。
現代では、旧年中にお世話になった方への感謝と「今年もよろしくお願いします」という気持ちを込めて、年始挨拶の際にお年賀を贈るようになりました。
引用元:ぐるすぐり
つまり、お年賀は、年始の挨拶のときに渡す贈り物を指し、お年始は新年の挨拶回りを示す言葉になるのです。
お年賀を贈る期間
お年賀は、三が日(1月1日~1月3日)の年始の挨拶をするときに持参します。
お互い都合がつかないときもあるので、「松の内」(1月1日から1月7日まで)に贈ればよいでしょう。
ただし、元旦は避けるのがマナーなので、お年賀を贈る期間は1月2日から1月7日となります。
松の内の期間は、地域によって1月15日までのところもあるので、事前に確認しておくといいですね。
お年賀を贈る相手
お年賀は「日頃お世話になっている方への感謝」と「今後のお付き合いの願い」を込めて贈るものです。
そのため贈る相手は、お世話になっている親戚や勤め先の上司、実家の両親など。
結婚した場合は、仲人さんにも忘れずに贈りましょう。
お年賀の予算
お年賀の予算は相場として、2000円~3000円くらいが多く、高くても5000円くらいが目安。
「高すぎる品物」は、控えた方が無難です。相手も恐縮してしまいます。
相手が喜ぶものは何か、を考えて選びましょう。
お年賀の贈り方 マナー4つ
- 基本的に手渡しで贈る
お年賀は本来、手土産として持参するもので、直接手渡しで贈るのが基本です。
しかし、遠方で手渡しできない場合もあります。
その場合は、店舗から発送するのではなく、自宅へいったん持ち帰り(自宅へ送ってもらい)、自宅から発送するのがマナーです。
自宅から発送すると「直接贈る」形に近づけます。 - お年賀の時期がすぎてしまったら寒中見舞いとして贈る
松の内(1月7日)をすぎてしまったら、寒中見舞いとして贈りましょう。
寒中見舞いの時期は、1月8日から2月3日(立春2月4日前)までです。 - 相手が喪中の場合は、時期をずらす
相手が喪中の場合は、お年賀は控えてください。
1月7日以降、寒中見舞いとして贈ります。 - のし紙のマナーに気を付ける
のし紙には、毛筆で「御年賀」「御年始」と書きます。
筆ペンでもかまいません。ボールペンは避けてください。
お年賀には、何度でも結び直せる「紅白の蝶結び」の水引をかけて贈ります。
お年始の挨拶回りの時間
年始の挨拶回りは元旦を避け、松の内(1月7日)までとします。
事前に連絡を入れて、先方の都合が良い日を選んで訪問するのがマナーです。
午前中からお昼どきは、避けた方が無難と言えます。
午後1時から2時を目安に訪問するとよいでしょう。
お正月は、お客様も多いので出来るだけ玄関で失礼します。
お年玉について
先方にお子さんがいる場合は、お年玉も用意します。
親戚などは現金でもいいですが、上司のお宅の場合は図書カードや文具券がよいでしょう。
参考元:ぐるすぐり
のしの選び方
のし(熨斗)とは、祝儀袋やのし紙の右上にある飾りです。
昔は薄く伸ばした鮑(あわび)を縁起物として、贈り物に添えて用いていました。
現在は、簡略化されて印刷されたものを使用しています。
のしは、主に慶事など「お祝い」に使用します。
「のし=伸ばす」とも考えられるので、病院へのお見舞いや弔事には使用しません。
また、仏教などの仏事では、魚介類は生臭いとされ、弔事でなくても避けています。
したがって魚介類、肉などの生ものには、のしは付けません。
内のしと外のし
のしには、内のしと外のしと2種類あります。
<内のし>
内のしは、品物に直接のし紙をかけ、その上から包装する方法です。
包装紙にのし紙が隠れてしまうので、お渡しするとき表書き(贈答品の内容)が見えません。
主に内祝いに用いられます。
<外のし>
外のしは、包装紙の上にのし紙をかける方法です。
相手の慶事や贈答品として渡すときに用います。
結婚、出産祝いなど、外のしが適切です。
水引の意味とマナー
水引は、祝儀袋や不祝儀袋を使用する際に用いられる飾り紐です。
昔は贈り主が紙に包んだり、水引を結んでいました。
贈り物を止めるだけでなく、結び目で心を表現する役割もありました。
水引の紐の色は、以下の通りです。
慶事には「赤白」「金銀」「赤金」
弔事には「白黒」「青白」「黒」など
- キリスト教に水引は必要ありません。
- 災害に遭われた方へのお見舞いには、水引のない白封筒で渡します。
- 紐の本数は、5本が基本ですが、弔事は4本とされています。
水引の種類
水引には種類があるので見てみましょう。
【かけ紙の種類②】結びきり#お中元 をはじめ贈り物にかける「かけ紙(別称:のし紙)」で描かれる水引は大きくわけて2種類あります。
今日は「人生に一度だけ」という意味を込めて使われる『結びきり』について紹介❗
主に婚礼や結婚内祝、葬儀・法要などで使われます。
ぜひ参考にしてください✨ pic.twitter.com/xJTtSkDAZL— 郵便局のネットショップ (@japanpost_shop) June 4, 2021
<蝶結び>
何度でも結び直せる蝶結び。「何度あってもよい」と慶事などのお祝い事に使用します。
お見舞いや弔事には「不幸が重なる」となってしまうので、使用は避けましょう。
<結び切り>
固く結んである結び方です。「繰り返さない」ように弔事やお見舞いで使用されます。
<鮑結び(あわじむすび)>
慶事、弔事両方使用します。中央の輪の部分が鮑(あわび)を表し、両端を引っ張ると強く結ばれるので「末永くつきあう」と意味があります。
紐の色や本数、結び方など用途に合った水引を使用しましょう。
特に水引の結び方には注意が必要です。
まとめ
今回は、お年賀とお年始の違いやのしの選び方についてご紹介しました。
お年賀とお年始の違い
お年賀は年始の挨拶のときに渡す贈り物。お年始は新年の挨拶回り。
のしの選び方
のしは慶事などのお祝い事に使用する。水引の結び方は、用途によって使い分ける。
年始のご挨拶や品物を渡すとき、知っておくと落ち着いて対応できますね。
今回は以上です。ありがとうございました。