などと思っていませんか?
毎年年始になると様々な店で見かけるたくさんの福袋。
その由来や歴史を知らない方は、多いのではないのでしょうか?
そこでこの記事では
福袋の意味と由来
起源は3説!松坂屋・松屋・大丸
現代日本では5割の人が福袋購入経験あり!
海外の福袋は日本ほど盛り上がらない
について徹底的に解説します。
この記事を読み終えた後には、福袋博士になっているでしょう!
福袋の始まりは大黒様!意味と由来を解説
福袋の意味は、以下のとおりです。
福袋
前もってその中に種々のものを入れて口を閉じ、中身がわからないようにして各人に選び取らせる袋。
余興や商店の正月の売り出しなどに出す。
引用:weblio国語辞典
最近は中身のわかる福袋も登場してはいますが、大方中身の見えない袋に様々なものが入れられて、客が好きな袋を選んで購入していますよね。
この福袋の由来は、七福神の一人で福の神・大黒天さまが抱えている、大きな袋だとご存じでしたか?
中身の見えないこの袋の中には、喜びや幸福・幸運が詰まっていて、まさに福袋!
大黒天さまは、袋の中の喜びや幸福を人々に分け与えてくれるのです。
中身の見えない現代の福袋は色々なものが入っていて、大黒天さまの抱える福袋と同じ形態ですね。
起源は3説!松坂屋・松屋・大丸
福袋はここから始まった!と断言できるものは残念ながらありませんでした。
起源は松坂屋・松屋・大丸の3説が有力です。
それではこの3説を詳しく見ていきましょう。
松坂屋説
いとう呉服店(現代の松坂屋)が明治44年(1911年)1月2日に「多可良函(たからばこ)」と称して、発売した説です。
初売りの1月2日から4日の3日間、毎日500個ずつ合計1,500個が1人1点限りで販売されました。
50銭で売り出され、中身は雑貨小物など数種を一括して5円分、つまり10倍の値段の商品が入っている福袋でした。
前夜から行列ができるほどの大人気だったそうです。
現代でも10倍もする値段の商品が入っている福袋が売り出されれば、行列必至ですね。
松屋説
鶴屋呉服店(現代の松屋)が、明治41年(1908年)に福袋を発売した説です。
こちらは「福袋売り出し」の記録はあるのものの、残念ながら値段・内容とともに不明です。
内容が不明なので現代の福袋と形態が比較できないのですが、「福袋」と銘打って売り出しているので、松坂屋説より早い説とされています。
大丸説
一番古い説が、この大丸説です。
正確な年代はわかりませんが、江戸時代(1603年~1868年)まで遡り、大丸呉服店(現代の大丸)が売り出しました。
初売りの時に反物の端切れなどを袋に詰めて、売り出したそうです。
その中に当たりとして金の帯が入っているものがあり、年始早々の運試し的要素もあったようです。
現代日本では5割の人が福袋購入経験あり!
福袋の起源が100年以上前だった、のがわかりましたね。
この100年以上続いている福袋文化、現代日本ではどのくらいの人に購入経験があるかというと、なんと5割の人が購入経験ありなのです!
株式会社Valueが2022年1月に、全国の20代~60代の男女300人に福袋の購入経験があるかどうかのアンケートを実施しました。
結果は購入した経験がある人は約55%、購入した経験がない人は約45%。
引用:valueリサーチ
半分を超える方に購入経験があるのですね。
昔から何が入っているかわからないワクワク感が、人々を魅了するのでしょうね。
海外の福袋は日本ほど盛り上がらない
日本では盛り上がる福袋。
海外ではどうなのか気になり、海外に住む私の友人たちに聞いてみました。
結果は日本ほど福袋は盛り上がっていないようです。
アメリカの友人が言うには、福袋はHappy bagと呼ぶ人が多いようです。
何が入っているかわからない福袋よりも、自分の好きな物を選べて1つタダになるなら、そちらを選ぶ気持ちもわかりますね。
それに確かにアメリカのクリスマス商戦は有名ですね。
福袋は少々影が薄くなってしまっているようです。
スウェーデンの友人は、福袋をMystery boxと呼んでいました。
福袋の中身も限定的で、日本のように店頭で福袋を見かけるのは少なそうでした。
バングラディシュの友人は
友人の話を聞いて、初めて気が付きました。
ある程度信用できるからこそ、中身の見えない福袋を購入する気になるのですね。
日本だからこそ、福袋が広まったのかもしれませんね。
日本発祥の福袋文化を知っておこう!
福袋の意味や由来、起源について解説してきました。
最後にもう一度、記事内でのポイントをまとめますね。
この記事のポイント
- 意味:前もってその中に種々のものを入れて口を閉じ、中身がわからないようにして各人に選び取らせる袋。
- 由来:大黒天さまの抱えている大きな袋
- 起源:松坂屋説・松屋説・大丸説の3説
- 現代日本では、福袋購入経験者は5割
- 海外の福袋事情は、あまり盛り上がっていない
福袋について、詳しくなりましたね。
今度の年始に店頭で福袋を見かけたら、この知識を一緒にいる方に披露してみてください。
きっと感心されますよ!
それでは、今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。