- 「ネギが入ってなくてもネギトロと呼ぶのはなぜ?」
- 「ネギトロの語源って何だろう?」
- 「マグロのどの部位を使って作っているの?」
このような疑問にお答えします。
普段何気なく食べているネギトロですが、意外に知らないことも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では「ネギトロ」の意味・由来や語源について、現役WEBライターの私が隈なくリサーチし、分かりやすく解説します。
最後まで読むと雑学ネタとして使えて、食卓の楽しみがひとつ増えますよ。
【意外な真実】ネギトロの意味・由来・語源を徹底調査
野菜の「ネギ」と、マグロの「トロ」で「ネギトロ」。
確かに言葉の響きと、一般的な「ネギトロ巻」を想像すると、そのように感じる方も多いと考えられますね。
実際に私もネギトロについて調査するまでは、そのように思っていた一人です。
しかし、調査を進めるにつれて意外な真実が分かりましたので、以下の順番で解説していきます。
ネギトロの意味・由来・語源を解説
1.意味:「中落ち」
2.由来:「まかない」
3.語源:「根切り」
意味:「中落ち」
はじめに、ネギトロの意味について見ていきます。
ネギトロとは本来マグロの中落ちを指す言葉で、野菜のネギと部位の名称であるトロとは別物と認識しましょう。
中落ちとはマグロの一番大きな骨、すなわち中骨についた身の部分で、寿司ネタで使われる赤身よりも濃厚なのが特徴です。
これをスプーンで削ぎ取り、包丁の刃先で叩いて、滑らかな食感にして食べたのがはじまりです。
かつては中落ちで作られていたネギトロでしたが、脂好きな人が多くいたため、頭部のカマや皮際などの脂身の多い部位を混ぜて提供するようになり、現在のようなネギトロへと発展しました。
由来:「まかない」
次に、ネギトロの由来について解説します。
時は1960年代、東京浅草「金太楼鮨本店」が発祥とされています。
中落ちを始めとするネギトロの材料は、他の赤身と比べ腐るのが早いため、商品として使われなかった部分です。
そのため職人さんが「まかない」として食べていたのですが、常連さんに裏メニューとして提供したところ評判がよく、正式なメニューとして採用されました。
またこの頃、冷蔵庫が広く普及するようになり、保存技術が向上していたのも大きな要因のひとつです。
語源:「根切り」
最後に、ネギトロの語源について。
ネギトロの語源は、建築工事や造園工事で使われる言葉の「根切り」です。
「根切り」とは木の根を切り土を掘り起こす作業を意味し、マグロの中骨についた身をスプーンで削ぎ取る動作を「根切り」に例えて「ねぎ取る」と呼んでいたのが、「ネギトロ」の語源とされています。
魚の臭みを消すために薬味としてネギを入れたために、ネギとトロでネギトロと連想してしまいがちですが、意外にも建設用語が語源だったとはビックリですね!
ネギトロ雑学で食卓をさらに楽しく!
以上、私たちが普段何気なく食べていたネギトロについて解説してきました。
この記事のポイント
意味:マグロの中落ち
由来:すし職人のまかない
語源:建設用語の根切り
お寿司屋さんで注文した際に、「実はネギトロって○○なんだよ!」と会話のネタとして使うと、場が盛り上がるかもしれませんね!