このような疑問を持っていませんか。
三角に折られたトイレットペーパーを見ると、自分の前に使っていた人の心優しさを感じますよね。
ではなぜ、トイレットペーパーを三角に折ってはいけないのか、気になりませんか。
この記事では、トイレットペーパーを三角に折ってはいけない理由を徹底的に調査しました。
この記事でわかること
- トイレットペーパーを三角に折ってはいけない理由
- 皆が快くトイレを利用するための心がけ
トイレットペーパーを三角に折ってはいけない理由とトイレ利用の正しい心がけを知り、実践していきましょう。
トイレットペーパーを三角に折ってはいけない理由は衛生上の問題
トイレットペーパーを三角に折ってはいけない理由は、以下の衛生的な問題があるからです。
トイレットペーパーを三角に折ってはいけない理由
- ノロウイルス感染拡大のリスク
- コロナ禍における感染症拡大のリスク
それでは、順番に説明していきます。
問題①ノロウイルス感染拡大のリスク
1つ目は、ノロウイルス感染拡大のリスクです。
トイレで用を足した後の手には、病原性大腸菌がついている状態になっています。
つまり、手を洗わずにトイレットペーパーを三角折りしてしまうと、大腸菌がトイレットペーパーに付着するのです。
日本防菌防黴学会や医学博士の青木皐さんによると、次の研究結果が出ています。
36枚目にして初めて菌が検出されなかった。
すなわち、重なったトイレットペーパーの36枚目で、大腸菌の付着がなくなるということです。
「数枚重ねて三角折りされたトイレットペーパーには他人の大腸菌がついているかも。」
と思うと、要注意ですね。
問題②コロナ禍における感染症拡大のリスク
2つ目は、コロナ禍における感染症拡大のリスクです。
新型コロナウイルスは、一般のトイレ利用も感染経路のひとつですね。
独立行政法人経済産業研究所の藤和彦さんによると、便から出るウイルスがせきや呼気により、拡散経路を形成し、感染者が使用したトイレ周辺で広まった調べもあります。
トイレットペーパーなどに触れてしまうと感染拡大のリスクが高まるため、注意が必要です。
トイレットペーパー三角折りの目印と誤ったマナー
トイレットペーパーの三角折りの目印と誤ったマナーのそれぞれに以下の意味があります。
三角折りの目印と誤ったマナー
- 目印:清掃員やホステスによる掃除完了
- 誤ったマナー:ウイルス感染の発端
それでは、順番に解説していきます。
目印:清掃員による掃除完了
トイレットペーパーの三角折りは、清掃員がトイレ掃除をした目印です。
三角折りに関して、2015年放送の「爆笑問題のそれっていつから?」という番組で、諸説が取り上げられていました。
番組内で最有力説とされていたのが、「ビジネスホテルでの清掃員同士の掃除完了を合図するサイン」です。
この説は、1968年に「ホテル法華クラブ」で始められたとされています。
トイレットペーパーの三角折りは、「掃除が完了しました。まだ誰も使っていません。」というサインなのです。
誤ったマナー:ウイルス感染の発端
トイレットペーパーを三角折りにすることの誤ったマナーとは、ウイルス感染の発端です。
用を足した後の不衛生な手でトイレットペーパーに触ると感染症を招く可能性があります。
病原性大腸菌から発生するノロウイルス、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の発信源になりかねません。
トイレットペーパーの三角折りは、次の人への気配りをしてくれているようにも感じるかと思います。
しかし、感染拡大防止のためにトイレットペーパー三角折りを控える呼びかけをする公共施設などもあるのです。
実物を確認したい方は、Twitterからご確認下さい。
多くの人が利用する施設のトイレは、コロナ禍など関係なく、ウイルス感染を防ぐためにもこのような対策を講じるのでしょう。
トイレットペーパーの三角折りは、清掃員に任せることが一番のマナーなのです。
皆が快くトイレを利用するための5つの心がけ
最後に、「皆が快くトイレを利用するための5つの心がけ」をまとめました。
しっかりと理解し、実践していきましょう。
- 次の人が取り出しやすいよう、トイレットペーパーは切れ目をまっすぐにした状態にする
- ウイルスを空気中に飛散させないよう、便座の蓋を閉めて便を流す
- 備え付けの便座用クリーナーなどがあれば、使った便座をふいて、ウイルスをできる限り除去する
- 用を足した後の手は、必ず洗う
- 手を洗った際に洗面台や鏡に飛び散った水滴を必ずふき取ってからトイレを後にする
ウイルス感染予防はもちろん、自分もトイレも清潔感を保たせることは大事ですよね。
トイレットペーパーの三角折りは清掃員の人に任せ、トイレ内での身の回りを清潔にするようにしていきましょう。