「ペットボトル氷で本当に涼しくなるの?」
「簡単に作ることができるの?」
「夏場の電気代の節約になるの?」
「じめっとした空気を快適に変えることができるの?」
と本当にペットボトル氷で暑さ対策やエアコンの電気代の節約に繋がり、試すべきかどうかをお困りでしょうか。
私自身もペットボトル氷の暑さ対策を知った時に、最初は半身半疑でした。
凍らせたペットボトルで快適に過ごせるなんて考えられませんよね。
調べてみたところ、1.5ℓ〜2.0ℓボトル氷で平均湿度4%〜10%下がったという結果が出ていることがわかりました。
そこで今回の記事では、
【1】実際に結果が出ているペットボトル氷の具体的な作り方
【2】私流!さらに涼しく電気代を節約する扇風機併用法
の2点に注目して、徹底解説していきます。
誰でもすぐにできる簡単な方法ですので、今回の記事を参考に夏場の電気代節約&暑さ対策をしてみてください!
ペットボトル氷(1.5L−2L)で平均湿度4%-10%下がり暑さ対策ができる!
ペットボトル氷で平均4%〜10%湿度を低下させる効果が期待できます。
しかし、4〜10%の湿度低下がどのくらいかいまいちピンときませんよね。
そこで、2021年の梅雨時の実際の天気を参考に、どの程度体感が変わるのか独自で調査してみました。
ペットボトル氷の効果を実際の天気から調査
今回は、2021年7月14日東京の温度と湿度を参考にしてみました。
当日の最高気温は28.8℃、湿度82%でした。この時にペットボトル氷を利用すると、
82%−10%=72%
最大72%まで湿度を下げることができます。
実は梅雨時で72%の湿度となると、意外と快適に過ごせる値となります。
2021年東京の梅雨時の平均温度と湿度は、21.3℃と85%でした。この平均温度と湿度は、朝晩の過ごしやすい時間も含めた値となります。
今回、2021年7月14日東京の温度28.8℃と湿度82%の時に、ペットボトル氷を利用すると72%まで下がる結果となったので、東京の平均湿度である85%を大きく下回る結果となるのが一目瞭然ですね。
では次に、蒸し暑さによる生活のし辛さの指標となる「不快指数」に先ほどの計算で得られた数値を当てはめてみましょう。
不快指数の体感については以下の通りです。
不快指数 | 体感 |
65〜70 | 快い |
75〜80 | やや暑い |
80〜85 | 暑くて汗が出る |
85〜 | 暑くてたまらない |
ペットボトル氷を使う前の温度28.8℃、湿度82%の時の不快指数は「81.3」。
体感的に「暑くて汗が出る」状態だとわかります。
一方温度28.8℃、湿度72%まで下げることができた時の不快指数は「79.9」。
体感的に「やや暑い」と出ましたので、不快指数のランクが1つ下がり過ごしやすくなりました。
これで除湿効果があることがわかりますね。
また、他の日も同様の調査をしてみました。
先ほど計算した2021年7月12日の調査結果と、同年7月14日の調査結果をわかりやすく表にしました。
2021年7月14日の最高温度は31.6℃、湿度82%。
非常に蒸し暑く生活しにくい陽気でしたが、ペットボトル氷を使うと以下のような変化が見られます。
●ペットボトル氷、除湿前
温度℃ | 湿度% | 不快指数 | 体感 | |
2021年7月12日 | 28.8 | 82 | 81.3 | 暑くて汗が出る |
2021年7月14日 | 31.6 | 82 | 85.8 | 暑くてたまらない |
●ペットボトル氷 除湿後
温度℃ | 湿度% | 不快指数 | 体感 | |
2021年7月12日 | 28.8 | 72 | 79.9 | やや暑い |
2021年7月14日 | 31.6 | 72 | 84.1 | 暑くて汗が出る |
参考資料
ペットボトル氷を1.5ℓ、2.0ℓで作る理由
1.5ℓ〜2.0ℓのペットボトル氷で、平均湿度が4〜10%ほど下がる効果がありますが、500mlのペットボトルでは、なぜいけないのでしょうか。
1.5ℓ〜2.0ℓのペットボトル氷を用意する理由として、2つあります。
- 500mlだと約1時間で溶けてしまい、十分な効果を感じることができない。
- 1時間で10mlしか除湿できない
各ペットボトル氷を利用した除湿量は、以下の通りです。
各時間の除湿量ml | 1時間 | 2時間 | 3時間 |
500mlペットボトル | 10 | 20 | 30 |
1リットルペットボトル | 50 | 100 | 150 |
2リットルペットボトル | 100 | 200 | 300 |
※リットルに対する除湿量
表を見て分かるように、1ℓペットボトル氷を利用したほうが500mlのペットボトル氷の5倍の除湿ができます。
さらに、1ℓペットボトル氷と2ℓペットボトル氷を比較した場合、2ℓペットボトル氷を利用したほうが、2倍の量が除湿できます。
つまり、500mlと2ℓのペットボトル氷では、10倍の差が出る結果となるのがわかります。
除湿量が多く取れる大きいペットボトル氷を利用すれば、涼しさが倍に感じられるようになりますね。
ぜひ試してみてください。
ペットボトル氷の作り方
ペットボトル氷の作り方は、とても簡単です。
1.5ℓ〜2ℓのペットボトルに水を入れて凍らせるだけ。
ただし、作る時の注意点とポイントがあります。
- 満タンになるまで水を入れてはいけない
- ガチガチになるまで凍らせる
- 受け皿やタオルを用意する
ここでは、作り方の注意点・ポイントなどを詳しく説明していきます。ぜひ試してみてください。
【工程①】ペットボトルに水を7〜8分目まで入れ凍らす
1.5ℓ〜2ℓのペットボトルに水を入れ、冷凍庫で1日ガチガチになるまで凍らせます。
すぐに溶けてしまう凍らせ具合ですと、除湿効果が落ちてしまいます。
ガチガチになるまで、凍らせましょう。
注意しなければいけないのが、水の量です。
水の量に注意
満タンまで水を入れないこと。
満タンまで水を入れてしまうと凍った時に、ペットボトルが膨張し破裂してしまう恐れがあります。
ポイント
水の量は7〜8分目までにして、入れ過ぎないこと。
また、凍るまでに1日かかりますので、予備用にもう1本凍らせておくといいでしょう。
冷凍庫に余裕がある方は2本ストックがおすすめ。
1本目が溶けてきたら2本目に交換し、1本目を凍らすなどして使い回す方法も、ぜひ試してみてください。
【工程②】受け皿の上にペットボトル氷を乗せる
凍らせたペットボトルを直に置くと、結露が出てきてペットボトル氷の下がビショビショになってしまいます。
かなりの量の水が貯まりますので、受け皿は洗面器など水が漏れない容器を用意し、受け皿の上にペットボトル氷を乗せてから置きましょう。
また、受け皿からも結露が出ますので、タオルを敷くといいでしょう。
ペットボトル氷と扇風機と併用がおすすめ
ペットボトル氷の効果をさらに発揮させるために、ペットボトル氷と扇風機の併用がおすすめです。
扇風機の風とペットボトル氷の冷たい空気を合わせると、冷たい風を作ることができ、結果、電気代の節約につながります。
そこで、
- 扇風機とペットボトル氷を併用して使う方法
- 扇風機とペットボトル氷を併用して使うメリット・デメリット
について解説します。
併用のメリット:電気代の節約になる
併用して使うことで、天然のエアコンとして冷たい風を作れますので、電気代の節約ができます。
扇風機の風をペットボトル氷に当てることで、冷たい空気を循環させ、涼しい風を作り出し、エアコンの使用を控えられるからです。
ペットボトル氷の置く場所を扇風機の前か後ろに変えるだけで、風の質が変わってきます。目的に合わせたどちらか良い方を選んでみてください。
ペットボトル氷に扇風機の風が直接当たる場所に置くと
→部屋全体をほのかに涼しくさせてくれる効果がある
ペットボトル氷を扇風機の後ろに置くと
→送られてくる風がさらに冷たくなる
扇風機のプロペラは、後ろにある空気を前に押し出して風を起こしています。
ペットボトル氷を扇風機の後ろに置くことで、さらに冷えた風が作れますので、ペットボトル氷と扇風機の併用は電気代節約のアイテムです。
併用のデメリット:エアコンの代わりにはならない
エアコンのように部屋全体の温度を下げたり、素早く除湿することはできません。
ペットボトル氷からできた結露は、再度蒸発して湿度になるので、ペットボトル氷で除湿できる量はわずかとなっています。
ただし、併用のメリットとして緩やかに除湿してくれる効果がありますので、以下のような方にはペットボトル氷はおすすめです。
- エアコンが苦手
- 乾燥が気になる方
まとめ
ペットボトル氷は、緩やかに湿度を下げてくれる効果があります。
おすすめの方法は、ペットボトル氷と扇風機を併用して使う方法です。
- 扇風機の風でペットボトル氷の冷たい空気を循環させ、さらに涼しい風を作り出してくれる
- 電気代の節約になる
夏場の暑さ対策に簡単にできる方法ですので、ぜひ一度試してみてください。