「出家」「在家」は、どちらも「仏道に帰依する者」の意味ですが、以下のような違いがあります。
- これまでの生活、家族や友人などから離れ、仏教の修行にはげむ。
- 出家せずに、これまでの生活を続けながら仏教の修行にはげむ。
このページでは「出家」「在家」の違いについて、詳しい意味と具体的な使い方とともにわかりやすく解説しています。
「出家」と「在家」の意味と例文
まず、「出家」「在家」の辞書での意味を確認しておきましょう。
【出家】
世俗の生活を捨て、僧となって仏道を修行すること。また、その人。
引用:weblio国語辞典
【在家】
出家せずに、普通の生活をしながら仏教に帰依すること。また、その人。
引用:weblio国語辞典
なんとなく違いはわかりますが、辞書の内容だけでは中々使い分けをするのは難しいですよね。
以下でより詳しい意味や例文を見ながらそれぞれの違いを確認していきましょう。
「出家」の意味と例文
「出家」は漢字のとおり、家を出ると書きます。
これまでの生活から完全に離れ、仏の教えに従い修行に励む意味です。
仏教的な観点から解説すると、人は5つの欲を持っているとされており、食欲・財欲・色欲・名誉欲・睡眠欲があります。
これら全て断ち切るのが出家と言えます。
例文を見てみましょう。
- これまでの生活から離れ、修行に専念するために出家する。
- 立派なお坊さんになるために出家する。
1つ目の例文では、これまでの生活から離れ、人生を変える目的で出家しています。
2つ目では、立派なお坊さんになる目的での出家です。
このように「出家」にも人それぞれの目標、目的によって変わってくるのがわかりますね。
「在家」の意味と例文
一方、「在家」はどうでしょうか。
家に在ると書き、出家せずにこれまでの生活を続けながら、仏の教えに従い修行に励む意味を持ちます。
どちらも仏の教えに従い、修行するには変わりはなく「在家」だからといって楽をしていいわけではありません。
在家での生活を高めていきながら、修行を続けていく必要があります。
こちらも例文を見ていきましょう。
- まずは在家から修行を開始する。
- 在家から自分に合った宗派を探す。
「在家」でも仏道に精進できますし、自分に合った宗派を模索できます。
そのため、1つ目の例文では「出家」の前に「在家」から修行を開始しています。
2つ目では「在家」から仏教を学んでいけば、自分に合った宗派を探せるでしょう。
このように「在家」は今までの生活をしながら仏道に精進できます。
社会人として働きながら勉強し、定期的な修行に参加しつつお坊さんを目指せます。
「出家」と「在家」の違いまとめ
以上「出家」と「在家」の違いと正しい使い分けが、おわかりいただけましたでしょうか。
最後にもう一度、使い分けのポイントをお伝えします。
- これまでの生活、家族や友人などから離れ、仏教の修行にはげむ。
- 出家せずに、これまでの生活を続けながら仏教の修業にはげむ。
ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方をマスターしましょう。