「エトワール」とは、歌劇のフィナーレで最初にソロで歌う人を指します。
宝塚歌劇を見た方は、ショーのフィナーレに行われるパレードを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
宝塚ファンなら知っている方も多いでしょうが、初心者なら詳しい意味や使い方については知らない方もいますよね。
そこで、この記事では「エトワール」の意味や使い方について分かりやすく解説します。
◆10秒で確認!エトワールの早見表
読み方 | えとわーる |
意味 | フィナーレのパレードで独唱する人 |
由来 | オペラ座バレエ団で最高位のダンサー |
類義語 | 花形役者
主役 |
【エトワール】の意味
「エトワール」とは、宝塚歌劇においてフィナーレで最初に大階段の中央で歌声を披露する人を指します。
公演の最後には出演者全員のパレードにより、豪華で華やかなフィナーレが行われます。
宝塚大劇場に行ったことがない方でも、雑誌や映像で大階段を見た方はいるのではないでしょうか。
フィナーレが始まる合図として、大階段の上で一番初めに独唱するのが「エトワール」の役目なのです。
基本的に娘役で歌唱力の高い人が選出される場合が多いのですが、他にも容姿や表現力が必要だとされています。
【エトワール】の元ネタ
「エトワール」の元ネタは、フランス語の「星」です。
パリにある世界最古といわれるバレエ団「オペラ座」が、団員の競争意識をあおるために階級分けをしました。
頂点となる階級に「星」を意味する「エトワール」と名付けたのです。
団員は毎年末に行われる昇級試験により上位に上がるシステムになっています。
しかし、「エトワール」は昇級試験ではなく任命された人しかなれない最高位のダンサーなのです。
オペラ座ならではのシステムが団員の高いレベルを保つ要因となり、今では各国のバレエ団や歌劇団で「エトワール」の称号が使われています。
【エトワール】の使い方
「エトワール」は主に以下のような場合に使用されます。
- 最高レベルを表現する場合
- 歌唱力を表現する場合
- 存在感を表現する場合
次に具体的な例文を見てみましょう。
- 最高レベルを表現する場合
例:人知れない努力を続けた彼女がエトワールに選出された
例:彼女はずっと憧れ続けたエトワールの座をつかんだ
例:彼女はついに栄誉であるエトワールになった - 歌唱力を表現する場合
例:エトワールである彼女は自慢の響き渡る声を披露した
例:感動的な美声の歌姫である彼女こそがエトワールだ
例:透き通る声で彼女は伝説のエトワールと呼ばれた - 存在感を表現する場合
例:周囲からも一目置かれている彼女がエトワールである
例:堂々と立ち振る舞う彼女はエトワールが適任である
例:実力ある彼女は宝塚を代表するエトワールである
【エトワール】の類義語
「エトワール」には以下のような類義語があります。
- 花形役者
- 主役
それぞれについて詳しく見てみましょう。
「1つ目の類義語」について
花形役者とは華やかで周囲からもてはやされる人を指す言葉です。
具体的な例文を見てみましょう。
- 勢いがきわだつ彼女は劇団の花形役者となった
- 多くの人に気受けをする彼女は称賛をあびて花形役者となった
- 明るく人目を引く彼女が花形役者となった
「2つ目の類義語」について
主役とは主要な役割、役目を務める人です。
具体的な例文を見てみましょう。
- この舞台の主役には劇団を代表する彼女が必要です
- 次の舞台の主役に選ばれたのは今脚光を浴びている彼女です
- この舞台のカギを握るのは主役である彼女です
【エトワール】のまとめ
以上、この記事では「エトワール」について解説しました。
読み方 | えとわーる |
意味 | フィナーレのパレードで独唱する人 |
由来 | オペラ座バレエ団で最高位のダンサー |
類義語 | 花形役者
主役 |
「エトワール」は公演の終盤でパレードの幕開けを飾る大切な役割です。
大階段の中央で自分の歌声を披露する貴重な場面となるので、あこがれを抱くタカラジェンヌも多いでしょう。
しかし、1度も経験せずに退団される方がほとんどのようです。
この記事を参考に意味や使い方をしっかり確認しましょう。