この記事では、寒中お伺いと寒中見舞いの違いや送る時期についてご紹介します。
- 寒中お伺いと寒中見舞いはどう違うの?
- 寒中お伺いと寒中見舞いはいつ送るのがいい?
喪中のお知らせが届くと、寒中お伺いや寒中見舞いを出さなければと思いますよね。
実際はどのように送ればいいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「寒中お伺いと寒中見舞いの違いや送る時期を徹底解説!」と題し、分かりやすくまとめてみました。
寒中お伺いと寒中見舞いの違いは?
寒中お伺いも寒中見舞いも大きな違いはありません。
1年で最も寒い時期に相手の体調を気遣う挨拶状や品物を意味します。
ただし「見舞う」という言葉に見舞う側が優位になる意味を感じるため、失礼にあたるとする考え方もあります。
そのため、目上の方に対しては「寒中お伺い」とするのが一般的です。
寒中お伺い・寒中見舞いを送るケース
- 寒い時期に相手の体調を気遣う季節のあいさつ
- 年賀状を出していなかったまたはお返事が遅れてしまったお詫び
- 喪中の相手に送る年賀状の代わり
- 喪中と知らずに年賀状を出してしまったお詫び
- 喪中に年賀状をくださった方へのお返事
近年では、年賀状を出せなかった相手へのあいさつとして送るケースが増えています。
こちらの近況を伝えると相手も安心しますよね。
寒中お伺いと寒中見舞いの送る時期は?
寒中お伺いや寒中見舞いの時期は決まりがあり、松の内が明けてから立春までとされています。
寒中お伺い・寒中見舞いを送る時期
- 関東:1月8日〜2月4日
- 関西:1月16日〜2月4日
松の内とは門松などの正月飾りを飾っておく期間です。
関東では1月1日から1月7日まで、関西では1月1日から1月15日までが松の内となります。
松の内が明ける日に差があるため、寒中お伺い・寒中見舞いを送る時期にも違いがあります。
立春を過ぎてからごあいさつの必要がある場合は、「余寒見舞い」として2月中旬を目安に出し終えるとよいでしょう。
寒中見舞いの文例
実際に寒中見舞いを書く際に気をつけたいポイントと、ケースごとに5つの文例をご紹介します。
寒中見舞いを書く際のポイント
- 拝啓・敬具などの頭後・結語は不要
- 句読点を使わず、代わりに一文字分あけて読みやすくする
- 喪中の相手へ送る際は「賀」「お喜び」などのおめでたい言葉を使わない
- 目上の人へは「寒中お伺い申し上げます」が適切
- 年賀はがきは使用せず、落ち着いたデザインにする
一般的な寒中見舞い
寒中お見舞い申し上げます
厳しい寒さが続きますが いかがお過ごしでしょうか
おかげさまで私ども家族一同は元気に過ごしております
まだまだ寒さが続きますが お体を大切にお過ごしくださいませ
令和◯年 ◯月
年賀状を出していなかった場合
寒中お見舞い申し上げます
素敵な年賀状をいただきながらも 新年のごあいさつが遅くなり大変失礼いたしました
皆様よい新年を迎えられましたこと お慶び申し上げます
私どもも元気に過ごしております
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
令和◯年 ◯月
喪中の相手へ送る場合
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中と存じ年頭のごあいさつは遠慮させていただきましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか
まだまだ寒い日が続きますので どうぞお体を大切にお過ごしくださいませ
令和◯年 ◯月
喪中の相手に年賀状を出してしまったお詫び
寒中お見舞い申し上げます
このたびはご服喪中と存じ上げず 年始のごあいさつを差し上げてしまい
大変失礼いたしました
◯◯様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
厳しい寒さが続きますので 皆様お体を大切にお過ごしくださいませ
令和◯年 ◯月
喪中に届いた年賀状のお返事
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年始状をいただきまして ありがとうございました
昨年◯月に(続柄)が他界いたしましたため
年頭のごあいさつを控えさせていただきました
本年も皆様にとってよい一年となりますよう お祈り申し上げます
令和◯年 ◯月
まとめ
寒中お伺いと寒中見舞いに大きな違いはなく、どちらも寒い時期に相手を気遣った、優しさにあふれるあいさつです。
喪中で年賀状を送れなかった時や年賀状をもらったのにお返事ができなかった時に、寒中お伺いや寒中見舞いでごあいさつをしたいですね。
寒さが厳しい季節ですが、きっと相手もあたたかい気持ちになるはずです。
今回は、寒中お伺いと寒中見舞いの違いや送る時期についてご紹介しました。