「混ぜる」「交ぜる」は、どちらも「別々の物を一緒にする」の意味ですが、以下のような違いがあります。
- 「混ぜる」は別々の物を一緒にした後、区別ができない
- 「交ぜる」は別々の物を一緒にした後、区別ができる
このページでは「混ぜる」「交ぜる」の違いについて、詳しい意味と具体的な使い方とともにわかりやすく解説しています。
「混ぜる」と「交ぜる」の意味と例文
まず、「混ぜる」「交ぜる」の辞書での意味をみていきましょう。
【混ぜる】
読み方:まぜる
[動ザ下一][文]ま・ず[ザ下二]
1 あるものの中に別のものを加えて一つにする。また、数種のものを一緒にする。混合する。「ウイスキーに水を―・ぜる」「白と黒を―・ぜてグレーにする」→混じる[補説]
2 かきまぜる。攪拌(かくはん)する。「スプーンでよく―・ぜる」
3 口を出す。言葉をかわす。
「聞きにくきことうち―・ずまじく、はたあめるを」〈源・宿木〉
引用:weblio国語辞典
【交ぜる】
読み方:まぜる
[動ザ下一][文]ま・ず[ザ下二]
1 あるものの中に別のものを加えて一つにする。また、数種のものを一緒にする。混合する。「ウイスキーに水を―・ぜる」「白と黒を―・ぜてグレーにする」→混じる[補説]
2 かきまぜる。攪拌(かくはん)する。「スプーンでよく―・ぜる」
3 口を出す。言葉をかわす。
「聞きにくきことうち―・ずまじく、はたあめるを」〈源・宿木〉
引用:weblio国語辞典
辞書の意味の内容は、同じです。
意味が同じとなると、どのように使い分けたらいいのか難しくなりますね。
それでより詳しい意味や例文を見ながらそれぞれの違いをみていきましょう。
「混ぜる」の意味と例文
「混ぜる」の「混」の文字は、「氵(さんずい)」と「昆」に分かれますが、「昆」には、「群れる・集まる・ひとつになる・まとまる」の意味があります。
つまり、「混」は一文字で、「水に入れたものがまざって一体となる」の意味があります。
こちらも例文を見てみましょう。
- 白い絵の具に赤い絵の具を混ぜると、ピンク色になる。
- ケーキ作りは、材料の混ぜ方で食感が決まる。
混ぜるは、「別々の物を一緒にする、まぜたものは一体となり分離できない」時に使用されます。
「交ぜる」の意味と例文
一方、「交ぜる」はどうでしょうか。
「交」の文字は、人が足を交差させる様子をあらわす象形文字(かたちを由来とする文字)。
右足と左足は、交差しても性質が変わるわけではありませんし、区別ができなくなるわけでもありません。
ですから、まぜても性質が変わらず分離できる場合に「交ぜる」を使用します。
こちらも例文を見てみましょう。
- 髪の毛に白髪が交じるから、紫色でカラーリングしてみた。
- 赤い花の中に白い花が1輪交ざっている。
「交ぜる」の意味は、「別々のものを一緒にすることで、まぜたものは後から分離できる」時に使用されます。
「混ぜる」と「交ぜる」の違いまとめ
以上「混ぜる」と「交ぜる」の違いと正しい使い分けが、おわかりいただけましたでしょうか。
最後にもう一度、使い分けのポイントをお伝えします。
- 「混ぜる」は別々の物を一緒にした後、区別ができない。
- 「交ぜる」は別々の物を一緒にした後、区別ができる。
ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方をマスターしましょう。