「パーティー」と「パーティ」
普段何気なく口にする言葉ですが、いざ文字で表すとなるとどちらが正しいのか迷いませんか?
そこで、この記事では
- 「パーティー」「パーティ」どちらが正しいの?
- なぜ2種類あるの?
- 使い分ける必要はあるの?
- 同じようなギモンを持たれやすい単語ってある?
について、上位記事を徹底リサーチしました。
この記事を読んで、言葉の豆知識を増やしましょう!
「パーティー」と「パーティ」の違い
まず、辞書での「party」の読みを見てみましょう。
weblio:パーティー
英ナビ:集まり、パーティー
引用:英ナビ
英辞郎:パーティー、社交的な会合
引用:英辞郎
どの辞書でも「パーティー」となっています。
しかし、「パーティ」という表記もよく見かけますし違和感もないですよね。
違いは何なのか次から見ていきましょう。
原則は「パーティー」
「パーティー」と表記するのには、以下のような説明があります。
放送で、外来語を書き表す場合は、発音のとおりにカタカナで書き表すことを前提に、国が決める「外来語の表記の原則」にのっとって表記しています。
その原則では、英語などの原語のスペルの語末に「-y」がついている場合、長音符号「ー」を使って書き表すことにしています。また、原音にのびる音が含まれる場合も「長音符号」を使って書き表します。
引用:NHK放送文化研究所
つまり、「party」とスペルの語末に「y」があるため「パーティー」と表記されることが
国の原則として決まっているのです!
また「パーティ」の「ティ」はのびる音とは認識されないので、「-」を付ける必要があるのです。
「パーティ」も間違いではない
では「パーティ」は間違いなのでしょうか?なぜこのような表記も存在するのでしょう?
それには以下のような説明があります。
長音符号の代わりに母音字を添えて書く慣用もある。
〔例〕 バレエ(舞踊) ミイラ引用:文化庁
つまり、「パーティー」の「ー」を母音字の「ィ」とすることも慣用としてある、となっています。
また、英語の原音により近い表記となると「パーティー」より「パーティ」となります。
これらの理由から、「パーティ」と表記することも間違いではないと考えられます。
【番外編】同じギモンを持たれやすい単語
「パーティー」?「パーティ」?のように、どちらの表記が正しいか思わず悩んでしまうような単語が実は結構あります。
baby:「ベイビー」「ベイビィ」
candy:「キャンディー」「キャンディ」
accessary:「アクセサリー」「アクセサリィ」
city:「シティー」「シティ」
いずれの単語もどちらの表記でも通じますが、原則は「-」を付けたものの使用をオススメします。
「パーティー」と「パーティ」の違いを知って豆知識を増やそう!
ここでは「パーティー」と「パーティ」の違いについて詳しく解説してきました。
それぞれの表記の違いに、理由があることをおわかりいただけましたでしょうか。
どちらも間違いではないので、特に取り決めがない場合や個人で使用する際はお好きなほうで問題ありません。
むしろ言葉を短縮する傾向にある現代では、「ー」のない方がなじみがあるかもしれませんね。
ただ、公的文書やかしこまった場合は「ー」を付けると、きちんとした印象を持たれるのではないでしょうか。
このように、言葉の豆知識をどんどん増やして普段の生活に取り入れてみてくださいね。