- 家庭でお店のような美味しい焼き芋が本当に作りたい!
- 焼き芋を焼く時に特別な道具が必要で高そうなイメージだけど実際どうなの?
- 植木鉢で焼き芋を作る簡単な方法が知りたい!
甘くて美味しい焼き芋は好きですか?私は大好きです!
お店でしか味わえないと思っていた、甘くてホクホク食感の美味しい焼き芋が家庭で再現できたら最高ですよね。
美味しい焼き芋を作る際の必要な道具は植木鉢!
今回紹介する方法はお金をかけることなく、美味しい焼き芋が作れます。
そこでこの記事では、
- 植木鉢で作る焼き芋が美味しい理由3つ
- お金をかけずに焼き芋を上手に焼く方法
- 焼き芋に最適な美味しい焼き芋の選び方
について解説しています。
この記事を見れば、お金をかけずしてお店の味を堪能できますよ。
植木鉢で作る焼き芋が美味しい理由
壺焼き専用の壺を購入すると約20万前後と高額で、気軽に焼き芋を作る気分にはなりませんよね。
そこでおすすめしたいのが、まるで壺焼きで作ったような美味しい焼き芋ができる植木鉢!!
まず壺焼きの特徴は、炭の熱が循環してむらなく芋に伝わり、理想的な焼き加減になります。さらに壺の中でゆっくり熱を通し、芋の甘みを最大限に引き出せます。
今回紹介する道具と焼く方法を実行すれば、壺焼きの特徴をすべて再現が可能。
また植木鉢が壺と同じ土からできており、芋から出る水分を吸うため、口当たりがさっぱりとした焼き上がりになるのです。
ここまで、植木鉢を使用する理由をあげましたが、さらに焼き芋が美味しくなるのに欠かせない3つの要素を紹介します。
- 熟成
- 酵素
- 品種
熟成
熟成がなぜ必要かというと、収穫したばかりのさつまいもは、新鮮で美味しいイメージがありますが残念ながら甘みに欠けます。
ではどのような方法で熟成させるかというと冷暗所で約1ヶ月保存。これだけ!
これから紹介する方法で、1ヶ月熟成すれば焼く前からさつまいもが美味しくなります。
しかもこの方法は、自宅で熟成できるだけでなく、さつまいも保存方法に適していますので覚えておくと便利です。
- 土がついてる場合はそのままの状態で、半日〜3日ほど陰干しする
- 新聞紙にくるんで、段ボールにいれる
- 10〜15℃で保管できる場所で1ヶ月保管する
注意
10〜15℃と聞いて、冷蔵庫が頭に浮かぶ方も多いと思います。
しかし、冷蔵庫の中の温度は2〜5℃と低すぎてさつまいもの保管場所としては適していません。
酵素
さつまいもに含まれるβ-アミラーゼという酵素についてお話しします。
最大の特徴はさつまいものでんぷんを糖に変え、甘さを引き出してくれます。しかし、甘さを引き出すためには条件があり、その条件とは植木鉢の中の温度を約70℃に保つ!
ここで最大限のポイントは、植木鉢の中を約70℃に保ち、でんぷんを糖に変える時間を長くすれば、甘くて美味しい焼き芋が作れるというわけです。
よって焼き芋を作る時は約70℃でじっくり時間をかけて焼きましょう!
品種
さつまいもを選ぶ時には、品種にもこだわりたいですよね。
紅はるかや安納芋の特徴は、生の状態でも糖度が高く甘い品種です。
その上、焼き芋にするとさらに甘みが増し、しっとりした甘みやホクホクした食感を楽しめます。
下記に、おすすめのさつまいもを紹介していますので、ぜひお好みの品種を見つけてください。
焼き芋を上手に焼く方法
先ほど、β-アミラーゼの特徴についてお話ししました。
焼き芋を美味しく作るポイントは、植木鉢の中の温度を1分でも長く、約70℃に保てるかが重要になってきます。
そのために必要な道具、上手に焼くため必要な温度や時間についてこれからお伝えしたいと思います。
焼き芋をする時の注意点
- 換気ができる屋外で行う
- 平坦な場所(七輪や植木鉢が倒れる)
- 周囲に可燃物がない
まず換気が十分にできる屋外で行っていただきたい理由が、一酸化炭素中毒による事故が多いからです。
一酸化炭素は無色透明・無臭の有毒ガスを発生させます。そのため、気づかないうちに一酸化炭素を吸い込み、重大な事故につながる恐れがあります。
換気を十分に行い、必要以上に七輪には近づかないようにしましょう。
次に焼き芋の最中に七輪や植木鉢が倒れないように安定した場所で行ってください。
最後に、万が一倒れてしまった場合でも、周囲に可燃物がなければ他の物に燃え移ってしまうのを防げます。
安全を確保して、焼き芋を楽しみましょう。
必要な道具を紹介
- 七輪
- 植木鉢2つ(深底・浅底)
- 焼き網(七輪用の網でもOK)
- 炭
- 耐熱用手袋
- 鍋敷き(木製)
以上6点が必要です。
※温度を正確に計りたい方は温度計もご購入ください。
- 炭を十分に燃やした七輪の上に、深底の植木鉢を乗せる
- 七輪用の網を植木鉢の中に入れる(網の大きさは鉢の中心辺りで引っかかるくらい)
- 網の上にさつまいもを乗せる
- 浅底の植木鉢を逆さまにして、深底の植木鉢に乗せる
- 植木鉢の底には穴が開いて、熱気が逃げてしまうため木製の鍋敷きで蓋をします。
以上が焼き方の方法です。
下記に参考動画を載せてあります。
温度と時間
焼き芋を美味しくするための最大のポイントは温度と時間!
まず、炭は拳くらいの大きさが2、3個あれば十分です。
必要以上に入れてしまうと、温度が高くなりすぎて上手に焼けなくなります。
2つ目の焼く時間は約1時間。時間が長ければ甘くなりますが、やはり長すぎても美味しくはなりません。長い時間火にかけるため、焦げてしまわないか心配されると思います。直火ではないためこげつきませんのでご安心ください。
目安として、30分程度で一度蓋を開けてさつまいもの向きを変え、さらに30分後に指で押してみて、皮と身の間に隙間を感じれば完成です!
焼き芋におすすめのさつまいも
季節や好みによって、選ぶ品種は人それぞれです。
ここでは3つのポイントに絞って、焼き芋におすすめのさつまいもをご紹介します。
お好みのさつまいもを見つけてくださいね。
- 甘み
- 食感
- 買い求めやすさ
紅はるか
甘さが特徴的な品種の代表格の紅はるか。
なんといっても、焼き芋にするとねっとり甘くなり、その糖度はガムシロップと同等の50〜60度にもなります。
安納芋の糖度を超えると言われており、ねっとり甘い焼き芋が好みの方に味わっていただきたいです。
流通量が豊富ですので買い求めやすく、近所のスーパーで購入可能です。
安納芋
甘いさつまいもといえば、安納芋は有名ですね。
安納芋の特徴も焼き芋にするとたっぷりと蜜があふれて甘くなります。糖度も紅はるかとほぼ同等の40度です。
甘みや食感には関係ありませんが、さつまいもの中身がオレンジ色です。
もちろん、近所のスーパーで購入できます。
シルクスイート
上品な甘みと、ねっとりしすぎないなめらかな舌触りが特徴のシルクスイート。
知名度はあまり高くなく、スーパーでは取り扱っていない店舗もありますが、インターネットや通販なら購入は可能。
上品な甘さとなめらかな舌触りが好みの方におすすめです。
紅あずま
最も流通量が豊富な、王道の紅あずま。
関東で焼き芋と言えば紅あずまをイメージされる方も多いと思います。
甘さでは上記の3種にはかないませんが、ほどよい甘さとホクホクの食感が特徴です。焼き芋以外の料理にも向いているまさに万能のさつまいもなのです。
鳴門金時
徳島県を原産とし、主に関西地方で人気の鳴門金時です。
食感がねっとりよりもホクホクが好きという方にはぜひ!万能の紅あずまと同じように様々な料理に向いています。
関西地方で人気なので、関東のスーパーではあまり扱っている店舗が少ないか心配になりましたが、思っている以上に取り扱っている店舗がありました。
現在はインターネットや通販が普及していますので購入は可能です。
まとめ
ここまで、お金をかけずに植木鉢を使って、美味しく焼き芋を作る方法を紹介してきました。
この記事のポイント
- 必要な道具をそろえる(6点)
- 美味しくなる3つの要素を満たす(熟成・酵素・品種)
- 上手に焼くには温度と時間が大事
美味しい焼き芋を作るのに必要な道具は、全てホームセンターや通販でそろいます。
焼き芋が美味しくなるには熟成・酵素・品種の3つの要素があり、これら3つの要素を満たせば、家庭でもお店で作ったような味になります。
さらに、上手に焼くには温度と時間が大切!ということもお伝えしました。
ぜひ試していただき、最高の焼き芋を作りましょう!